末端価格は約640万円…松山市の民家で覚せい剤を製造 台湾人の男が起訴内容認める
去年、松山市の民家で営利目的で、覚せい剤を製造した罪に問われている台湾人の男の裁判員裁判がきょう始まり、男は起訴内容を認めました。
覚醒剤取締法違反の罪に問われているのは、台湾籍のウー・ミン・ショー被告(42)です。
起訴状などによりますと、ウー被告は去年5月、男女4人と共謀し松山市の民家で覚せい剤およそ103グラム、末端価格にしておよそ640万円を製造したとされています。
きょう開かれた初公判で、ウー被告は「間違いありません」と起訴内容を認めました。
検察側は、冒頭陳述で「事件は日本の元暴力団幹部と県内の覚せい剤密売グループが台湾マフィアと結託して計画・実行したもので、多額の借金を返済するためにマフィアの構成員として活動していたウー被告は、覚せい剤の製造役として来日した」と指摘しました。
一方、ウー被告は「来日してから覚せい剤を製造することを知り、仕事を断ったものの指示役から『指を切って謝れ』などと脅され拒否できなかった」などと訴えました。
あすは、検察側の被告人質問が行われる予定です。