【シリーズ年末回顧】南海トラフ地震の臨時情報が出た中でのよさこい祭り 踊り子やスタッフの夏【高知】
特集はシリーズ年末回顧。この夏のよさこい祭りは南海トラフ地震の臨時情報、そして熱中症警戒アラートも出るなかでの異例の開催となりました。そんななかでもよさこいを大いに盛り上げた踊り子たち、そして祭りを支えたスタッフたちの夏を振り返ります。
184チーム、約1万7千人の踊り子が高知市内の17会場で華やかに舞い踊った第71回よさこい祭り。
大賞は「とらっくよさこい(ちふれ)」で、コロナ禍の中止を挟み3連覇を達成しました。
一方で前夜祭の前日、8月8日の午後5時前に日向灘を震源とするマグニチュード7.1の地震が発生。気象庁は南海トラフ地震臨時情報を初めて発表し巨大地震への注意を呼びかけました。
翌日の9日、よさこい祭り振興会は対応を協議し、安全に配慮したうえで予定通りの開催を決定。
各競演場も避難経路を再確認するなど対応に追われました。
■梅ノ辻競演場 服部一浩代表
「浸水地域になってるので、まず津波避難が第一ということで避難用の地図にどこへ逃げるかということをまず書いていて。今回よさこいが重なってしまったもので、県外の方とか地域外の方はなかなか(避難先が)分からないと思うので、周知徹底していきたいと思う」
そして危険な暑さも続きました。
■井手上恵キャスター
「午後2時すぎの升形競演場です。容赦なく日差しが降り注ぐ中、それに負けないくらい熱い演舞が続いています。ただ手元の気温計では42度を超えました」
8月9日から12日にかけて高知市の最高気温は平均で35.2℃。熱中症警戒アラートが連日発表されました。
各競演場では熱中症対策が行われ追手筋では有料のパラソル席を設置。梅ノ辻競演場では町内会の女性部が名物の大きな梅干を踊り子に振る舞いました。
■踊り子
「最高です。この梅干しが、暑さに身に染みいります。ありがとうございます」
地震への備えと猛暑への対策を行いながら開催された今年のよさこい祭り。異例の対応を迫られながらも祭りのスタッフが支えた舞台では、踊り子たちが個性豊かに輝いていました。
約1万7千人の踊り子が土佐路を彩った第71回よさこい祭り。
受賞チーム以外にも金メダル級に輝く個性的なチームや踊り子が数多くいました。
トリニダード・トバゴのミュージシャンやプロのダンサーも参加する「カナバラバ」には、丸2日かけて身の回りのものを工作し変身を遂げたトリニダード・トバゴの青い悪魔が。沿道の観客は少し困惑気味でしたが笑顔の素敵な悪魔でした。
かわって5年ぶりの参加の「高知高専学生会」には、伝統の「スコップ隊」が24年ぶりに復活。2人だけのスコップ隊ですが堂々と演舞を披露し見事、花メダルをゲットしました。
●スコップ隊
「獲りました。次もどんどん笑顔で観客を楽しませていきたい」
初出場で地区競演場連合会奨励賞を受賞した「空跳」では、チーム唯一の男性アイドルが躍動。
初めてのよさこいを踊る、はるまくん4歳です。あまりの暑さに若干顔をしかめつつも、大人と同じサイズの鳴子を器用に鳴らして隊列変化にも加わります。
代表の工藤さんもメロメロです。
●工藤さん
「かわいくて小さいけどポイントを掴んでいて、自分のかわいいポイントを知っていてアピールする。すごいですよ」
よさこいの次の世代を担う小さなスターが輝いていました。
スターと言えばこの方の姿も。
●三山ひろしさん
「めちゃくちゃ盛り上がってますね。最高じゃないですか。やっぱりこれが高知の夏ですね。よっちょれよさこい」
そして、高知市役所踊り子隊にはスーパーヒーローが出動。特捜戦隊デカレンジャーのデカブレイク役で高知市の地域おこし協力隊の吉田友一さんとデカピンク役で妻の菊地美香さんがデカレッドとともに沿道を盛り上げました。
●吉田友一さん
「映画だけではなくてデカレンジャーで高知を盛り上げて行くので、ぜひこれからもよろしくお願いします」
●菊地美香さん
「市役所の踊り子隊のみなさんもとてもあたたかく迎え入れてくれて高知ってあたたかいなって思いました。よさこい最高」
一方で今年を最後と決めて特別な思いで臨んだチームもありました。
高知市の「てんてんこ舞」は1998年に結成し、車いすの人や高齢者など誰でも踊れるチームとして活動してきました。
●踊り子統括・森正男さん
「みなさんに声援をもらいみなさんのお力添えあってのチーム。本当にありがたいなと思いながら感謝をしながら踊っている。もっと楽しい踊りを見てほしいと思っているので、いったん休止させてもらいエネルギーをチャージして戻ってきたい」
嶺北地域で唯一のよさこいチーム、2004年結成の「おおとよ」は、運営側の高齢化などを理由に「おひらき」とすることを決めました。
●おおとよ踊り子
「(このチームで得たものは)やっぱり仲間。大豊町のいろんな人と町外の人とも深い絆が生まれたと思う」
5年ぶりに復活したチームもありました。
医療法人・近森会の医師や看護師などのチーム、「ちかもり」はコロナ禍で踊り子たちの多くが医療現場の最前線を支えてきました。
●ちかもり 楠瀬達也代表
「わたしたち医療従事者が踊ることによって、健康の大切さ・健康で踊れることの大切さが伝えられたらと思う」
復活のテーマは「黎明」。コロナ禍の暗闇から明るい未来へと進む様子を100人の踊り子が力強く表現しました。
●ちかもり踊り子
「今回いろんな職種が集まって協力してまさにチーム医療を体現したような、すごくいいものが一夏でできた。もうやみつきになりそう」
●ちかもり 楠瀬達也代表
「『おかえり』って声をもらって本当にありがたく思っている。高知の夏によさこいは絶対無いといかんと思う。わたしたちも来年以降も続けられるようにがんばりたい」
夏の土佐路に1万7000人の踊り子とそれを支えるスタッフの涙と笑顔が輝いた怒涛の4日間でした。
184チーム、約1万7千人の踊り子が高知市内の17会場で華やかに舞い踊った第71回よさこい祭り。
大賞は「とらっくよさこい(ちふれ)」で、コロナ禍の中止を挟み3連覇を達成しました。
一方で前夜祭の前日、8月8日の午後5時前に日向灘を震源とするマグニチュード7.1の地震が発生。気象庁は南海トラフ地震臨時情報を初めて発表し巨大地震への注意を呼びかけました。
翌日の9日、よさこい祭り振興会は対応を協議し、安全に配慮したうえで予定通りの開催を決定。
各競演場も避難経路を再確認するなど対応に追われました。
■梅ノ辻競演場 服部一浩代表
「浸水地域になってるので、まず津波避難が第一ということで避難用の地図にどこへ逃げるかということをまず書いていて。今回よさこいが重なってしまったもので、県外の方とか地域外の方はなかなか(避難先が)分からないと思うので、周知徹底していきたいと思う」
そして危険な暑さも続きました。
■井手上恵キャスター
「午後2時すぎの升形競演場です。容赦なく日差しが降り注ぐ中、それに負けないくらい熱い演舞が続いています。ただ手元の気温計では42度を超えました」
8月9日から12日にかけて高知市の最高気温は平均で35.2℃。熱中症警戒アラートが連日発表されました。
各競演場では熱中症対策が行われ追手筋では有料のパラソル席を設置。梅ノ辻競演場では町内会の女性部が名物の大きな梅干を踊り子に振る舞いました。
■踊り子
「最高です。この梅干しが、暑さに身に染みいります。ありがとうございます」
地震への備えと猛暑への対策を行いながら開催された今年のよさこい祭り。異例の対応を迫られながらも祭りのスタッフが支えた舞台では、踊り子たちが個性豊かに輝いていました。
約1万7千人の踊り子が土佐路を彩った第71回よさこい祭り。
受賞チーム以外にも金メダル級に輝く個性的なチームや踊り子が数多くいました。
トリニダード・トバゴのミュージシャンやプロのダンサーも参加する「カナバラバ」には、丸2日かけて身の回りのものを工作し変身を遂げたトリニダード・トバゴの青い悪魔が。沿道の観客は少し困惑気味でしたが笑顔の素敵な悪魔でした。
かわって5年ぶりの参加の「高知高専学生会」には、伝統の「スコップ隊」が24年ぶりに復活。2人だけのスコップ隊ですが堂々と演舞を披露し見事、花メダルをゲットしました。
●スコップ隊
「獲りました。次もどんどん笑顔で観客を楽しませていきたい」
初出場で地区競演場連合会奨励賞を受賞した「空跳」では、チーム唯一の男性アイドルが躍動。
初めてのよさこいを踊る、はるまくん4歳です。あまりの暑さに若干顔をしかめつつも、大人と同じサイズの鳴子を器用に鳴らして隊列変化にも加わります。
代表の工藤さんもメロメロです。
●工藤さん
「かわいくて小さいけどポイントを掴んでいて、自分のかわいいポイントを知っていてアピールする。すごいですよ」
よさこいの次の世代を担う小さなスターが輝いていました。
スターと言えばこの方の姿も。
●三山ひろしさん
「めちゃくちゃ盛り上がってますね。最高じゃないですか。やっぱりこれが高知の夏ですね。よっちょれよさこい」
そして、高知市役所踊り子隊にはスーパーヒーローが出動。特捜戦隊デカレンジャーのデカブレイク役で高知市の地域おこし協力隊の吉田友一さんとデカピンク役で妻の菊地美香さんがデカレッドとともに沿道を盛り上げました。
●吉田友一さん
「映画だけではなくてデカレンジャーで高知を盛り上げて行くので、ぜひこれからもよろしくお願いします」
●菊地美香さん
「市役所の踊り子隊のみなさんもとてもあたたかく迎え入れてくれて高知ってあたたかいなって思いました。よさこい最高」
一方で今年を最後と決めて特別な思いで臨んだチームもありました。
高知市の「てんてんこ舞」は1998年に結成し、車いすの人や高齢者など誰でも踊れるチームとして活動してきました。
●踊り子統括・森正男さん
「みなさんに声援をもらいみなさんのお力添えあってのチーム。本当にありがたいなと思いながら感謝をしながら踊っている。もっと楽しい踊りを見てほしいと思っているので、いったん休止させてもらいエネルギーをチャージして戻ってきたい」
嶺北地域で唯一のよさこいチーム、2004年結成の「おおとよ」は、運営側の高齢化などを理由に「おひらき」とすることを決めました。
●おおとよ踊り子
「(このチームで得たものは)やっぱり仲間。大豊町のいろんな人と町外の人とも深い絆が生まれたと思う」
5年ぶりに復活したチームもありました。
医療法人・近森会の医師や看護師などのチーム、「ちかもり」はコロナ禍で踊り子たちの多くが医療現場の最前線を支えてきました。
●ちかもり 楠瀬達也代表
「わたしたち医療従事者が踊ることによって、健康の大切さ・健康で踊れることの大切さが伝えられたらと思う」
復活のテーマは「黎明」。コロナ禍の暗闇から明るい未来へと進む様子を100人の踊り子が力強く表現しました。
●ちかもり踊り子
「今回いろんな職種が集まって協力してまさにチーム医療を体現したような、すごくいいものが一夏でできた。もうやみつきになりそう」
●ちかもり 楠瀬達也代表
「『おかえり』って声をもらって本当にありがたく思っている。高知の夏によさこいは絶対無いといかんと思う。わたしたちも来年以降も続けられるようにがんばりたい」
夏の土佐路に1万7000人の踊り子とそれを支えるスタッフの涙と笑顔が輝いた怒涛の4日間でした。
最終更新日:2024年12月12日 19:00