【温泉の選挙!?】全国1位の温泉地など決める「温泉総選挙」…静岡県内の温泉・観光地のランクインは?
身も心も癒やしてくれ、日本の文化ともいえる温泉。その温泉について、5日、キャベツが名産、群馬県・嬬恋村の観光協会が待ち望んでいたのが…。
(嬬恋村観光協会 坂田 眞央さん)
「ことしこそ1位をとりたいっていう気持ちでいっぱいです ね」
全国1位の温泉地などを決める「温泉総選挙」です。2024年で9年目。温泉地の活性化をはかる目的で、歴史や健康などをテーマに自治体や観光協会が8つの部門にエントリー。環境省など国が後押しをして一般の人の投票でランキングが決まります。嬬恋村からは…標高1800メートル秘湯「万座温泉」がエントリー。参加は2024年で8回目。これまで1位を獲得したことはないといいます。そして、午前10時、発表の瞬間。
(嬬恋村観光協会 坂田 眞央さん)
「あっ」「とりました~1位です」
「秘湯/名湯部門」で「万座温泉」が念願の1位を獲得しました。喜びの声はホテルからも。
(ホテルスタッフ)
「わ!あ~すご~い!」
Q何位?
「1位いや~すご~い、おめでとう~」
従業員みんなでよろこびを分かち合います。その温泉が。家族やカップルで入れる混浴の露天風呂。白濁の硫黄泉で、これから寒くなる季節、体の芯から温まれるといいます。
(東京から・30代)
「景色もいいし」「硫黄の成分を体にあびながら気持ちがいいだろうなって」「きのう夜(露天風呂)入ったんですけど満天の星(空)みながらお風呂入れたんですね。それがまさにザ・秘湯って感じしました」
今回1位を獲得した万座温泉ではありますが、草津温泉や軽井沢などの観光名所にはさまれ、これまで観光客が素通りしてしまうことが多かったといいます。
(嬬恋村観光協会 坂田 眞央さん)
「これがきっかけとなって、嬬恋はキャベツだけじゃなくて、さらに温泉もいいんだよっていうところもたくさんの方に知っていただけるように」
自治体が期待をよせる温泉総選挙。8部門の中で得票数が高かったというのが「絶景部門」。1位に選ばれたのは広島県の「きのえ温泉」。夕日に照らされる瀬戸内海の島々をながめながら温泉に入れるといいます。また、コロナ禍以降の健康志向の高まりの影響か、ことし新たにできた「湯治ウェルネス部門」も注目。1位に輝いたのは鹿児島の指宿砂むし温泉。砂の中に体をうめて入浴する珍しい温泉地で外国人にも好評だといいます。
そして、静岡県内からは…。美肌部門の全国5位に。静岡市、安倍川上流にある「梅ケ島温泉郷」がランクイン。3つの源泉があり、どの温泉も美肌効果抜群で、お肌がすべすべぬるぬるの癒し温泉だということ…。地元の温泉施設でも期待が高まっています。
(黄金の湯 小松原 明浩 統括マネジャー)
「純粋にとっても喜んでいます」「お客様がおっしゃるのは『化粧水いらないね』『お風呂から出たら肌がつるつるなんだけど』と言われていることから、美肌の湯と宣伝させていただいております」「来年もぜひがんばって」「宣伝と来ていただけますように取組を行いたいと思っています」
また、エリア別、静岡・山梨・愛知など中部5県での美肌部門 1位に「梅ケ島温泉郷」。歴史・文化部門 1位に「下田温泉」など4つの温泉がランクインしました。
梅ケ島温泉郷の「黄金の湯」小松原さんは、これから紅葉の季節となるため、「温泉総選挙」がきっかけで、多くの人に来てもらえたらと話しています。