北海道・旭川東警察署は18日、恐喝未遂の疑いで六代目山口組系暴力団「旭導会」の構成員、荻原鳳希容疑者（22）や会社員の少女（18）ら計7人を逮捕しました。

荻原容疑者らは3月14日から15日にかけて、旭川市の20代の男性2人から現金を脅し取ろうとした疑いが持たれています。

警察によりますと、3月14日に荻原容疑者らは男性1人にインスタグラムで女性の写真をアイコンにしているアカウントから「初めまして」とメッセージを送りました。

男性がメッセージを返信してやり取りが始まり、荻原容疑者らは「遊びに行きたい」「ドライブに行きたい」「手をつないでほしい」「彼氏がいるけど別れそう」などとメッセージを送り、翌15日に男性と旭川市内で会うことになりました。

男性が、逮捕された自称アルバイト従業員の少女（18）や会社員の少女（18）を車に乗せて、旭川市郊外の駐車場に行ったところ、荻原容疑者ら男5人が車に乗って現れ、男性を取り囲みました。

荻原容疑者らは午前2時ごろから午前5時ごろまでの間、男性を「人の女連れて何してんのよ。未成年連れ回したら罪になるんだからな。10万円持ってこい」などと脅しました。

その後、男性は一度解放されましたが、15日午後4時半ごろに荻原容疑者らが男性の勤務先の社長に電話をして「社長さんにお金を借りて示談しますと本人は言った」などとさらに脅しました。

15日午後6時ごろに男性と勤務先の社長が旭川東警察署に相談して事件が発覚しました。

警察は荻原容疑者らの認否を明らかにしていませんが、旭川市内で同様の被害が確認されていて、警察は余罪を捜査しています。

荻原容疑者らは「匿名・流動型犯罪グループ」いわゆる「トクリュウ」で、道内で摘発されるのは初めてです。

道警では匿名性が高く、犯罪の実行役をSNSで募集するなど構成員が流動的に変化する「トクリュウ」の取り締まりを強化しようと、今年度、組織犯罪対策局を再編し、新たな専門部署を立ち上げていました。