「またか…」“値上げの春”駆け込み殺到 “バス減便”停留所を廃止 新年度の暮らし直撃
4月1日から新年度がスタートとなりましたが、すでにわたしたちの暮らしへの影響が出始めています。
特に食品やトイレットペーパーなど生活に欠かせない多くの商品が値上げになり、苦しい「値上げの春」となっています。
開店30分前。
札幌市内のスーパーでは値札の付け替え作業に追われていました。
(フードD平岡食彩館 伴田めぐみ店長)「つゆやケチャップ、嗜好品だとコーヒーも値上がりしました」
まずは生活に欠かせない食品の「値上げ」です。
このスーパーでは1日から40種類以上の値上げに踏み切りました。
(客)「またか…ですよね。なるべく安いものを選んで買っていますね」
帝国データバンクによりますと、4月の値上げは2806品目。
月ごとで比べても、4月は「値上げの春」となっています。
主にハムやソーセージなどの加工食品、だし製品などの調味料が値上げとなります。
賃上げによる人件費の増加「2024年問題」による物流費の増加などが値上げの要因とみられています。
さらに、わたしたちの生活に欠かせないものといえばー
(青柳記者)「ティッシュペーパーが並んでいるんですが、ところどころ空きが目立ちます。こちらのコーナーは品切れでしょうか。何もありません」
ティッシュやトイレットペーパーなど紙製品の値上げです。
大手製紙会社は原料や輸送費の高騰のため、ティッシュやトイレットペーパーなど紙製品を、今月から10%前後値上げすると発表しました。
こちらのホームセンターでは1日からすぐに値上げというわけではありませんが、値上げ前の駆け込み需要で賑わっていました。
(ジョイフルエーケー屯田店 新酒英暁副店長)「なるべくお客様にはいつもと変わらない値段で商品を提供するために努力しています」
今月下旬ごろまでは値段を据え置きのまま販売していくということです。
最後は、わたしたちの移動に欠かせない公共交通機関です。
(鷲見記者)「バスの路線廃止に伴いバス停の撤去作業が行われています」
撤去されていたのは豊平区役所前のバス停です。
運転手不足や今月から運転手の時間外労働が制限されるため、1日から札幌市内の一部停留所が廃止・減便となっています。
豊平区役所から中の島駅を経由して南区の真駒内本町を結ぶ路線バスが運行していましたが、1日からのダイヤ改正で豊平区役所前など4か所の停留所が廃止されました。
(利用者)「不便ですよね。自宅近くのバス停が減便になってしまって帰りがちょっと大変です」
じょうてつバスでは1日からのダイヤ改正で、地下鉄・真駒内駅と南区の中ノ沢を結ぶ便など、札幌市内の路線バス86便を減便して運行しています。
北海道中央バスは、札幌市内発着のおよそ230便を減便するということです。
停留所の廃止とバスの減便、さらに「値上げの春」と、暮らしへの影響が大きい新年度のスタートとなっています。