札幌・すすきののホテルで男性を殺害して首を切断し頭部を持ち去った事件で、逮捕・起訴された親子３人のうち母親の裁判が始まり、「手助けするつもりは全くなかった」と起訴内容を否認しました。

（石黒記者）「浩子被告の初公判を前に、裁判所では多くの報道陣が詰めかけ、入口には傍聴券を求める人で長蛇の列ができています」

札幌地裁前にできた長い人の列。

裁判の傍聴券を求めて３５０人以上が並びました。

世間を震撼させたすすきののホテル殺人事件。

逮捕・起訴された親子３人のうち、母親の田村浩子被告（６１）の裁判が、さきほど午後３時から始まりました。（2024年6月4日）

起訴状によりますと、浩子被告は２０２３年７月、娘の瑠奈被告が殺害し切断した当時６２歳の男性の頭部を自宅に隠すことを容認するなどした、死体遺棄ほう助と死体損壊ほう助の罪に問われています。

法廷に姿を現した浩子被告はー

「容認は違います」「良いとも悪いとも言えない状況でした」「手助けするつもりは全くなかった」

涙ながらに起訴内容を否認しました。

この事件では娘の瑠奈被告が殺人などの罪で、父親の修被告が殺人ほう助などの罪で起訴されていて、今回の裁判で事件の経緯がどこまで明らかになるのかも焦点となります。

初公判は午後５時ごろまで続く見込みです。