AIが医療現場を救う インフルエンザ検査や問診に利用 北海道の最新医療事情とは?
インフルエンザが流行する中、医療現場に人工知能・AIが導入されています。
医師や看護師だけでなく、患者の負担軽減にもつながるといいます。
どのような機能なのでしょうか?
北海道千歳市内のクリニックです。
発熱したという女の子と、咳などの症状を訴える男の子が診察を受けていました。
気がかりなのはインフルエンザなのかどうかですがー
インフルエンザ検査は鼻の奥にまで綿棒を入れてこするものが主流で痛みを伴うことも・・・
しかし、こちらのクリニックでは患者の鼻ではなく“口”に“筒状のカメラ”を入れていました。
実はこれ、インフルエンザかどうかを写真で診断する最新の医療機器なんです。
先端のカメラで撮影したノドの奥の写真をAIが解析し、問診と合わせてインフルエンザかどうか診断してくれます。
写真を撮るだけというインフルエンザ検査で患者の負担も軽くなる上、結果が出るまでなんと最短で十数秒!
感染初期でも高い精度で検査ができるといいます。
(子ども)「こっち(の方がいい)、鼻やだ」
(母親)「検査してから結果が出るまでの時間が短いというのと痛みがないというので、子どもの負担も減るのでいいかなと、ありがたく思います」
(向陽台ファミリークリニック 中島徹院長)「インフルエンザの抗原検査キットはタイミングによっては手に入りにくい時期もある。そういうときでも複数の方法で検査できるようにしておくことにはすごく意味がある」
一方、札幌市ではAIを使ったこんな取り組みもー
(樋口記者)「こちらのクリニックではHP上にAI問診というものがありまして、受診前に症状などを入力することができるんです」
通常は受付後に手書きする問診表ですが、こちらのクリニックではスマホで回答することができます。
クリニックに行く前でも、質問に回答するとAIが症状から考えられる病気を医師に伝えてくれる仕組みです。
医師にとっては参考程度ということですが、診察の前に確認することができ、患者はクリニックでの滞在時間を短くすることができます。
(こんの内科・消化器内科クリニック 金野陽高院長)「より患者さんに向き合う時間を作りたいということで、カルテの作成の時間もできるだけ省いて、より診療に向き合えるようにと、そういうのがそもそもの目的」
つらい症状をかかえるインフルエンザ。
最新技術・AIの導入は患者の体への負担を軽くすることにも役立っています。