１０月２７日に投開票が予定されている衆議院議員選挙。

札幌市内では早くも選挙の準備が進められる一方で、短期決戦の選挙に翻弄されている人たちもいました。

（百瀬記者）「札幌市内の区民センターでは、選挙に向けた作業が急ピッチで進められています」

札幌市北区の選挙管理委員会事務局です。

１０月２７日に投開票が予定されている衆院選を前に、市の職員らが期日前投票や不在者投票向けの資料作りなどの準備に追われていました。

（札幌市北区選管事務局　樋口朋哉さん）「投票所で使用する投票箱に不備がないか、ひとつひとつ組み立てて確認しています」

ほかにも記載台や投票箱が組み立てられるなど、早くも選挙モードに突入しています。

（石破茂首相）「１０月２７日に解散総選挙を行いたい」

先月、総理大臣就任前に解散総選挙の意向を表明した石破茂首相。

異例ともいえる早さに、野党側からは反発の声もあがりました。

短期決戦となった今回の衆院選に翻弄される人たちもー

（札幌市視覚障害者福祉協会　近藤久江会長）「視覚障害者の卓球体験とブラインドテニス（の会場）。衆院選の投票所となるので立ち入りできなくなりました」

札幌市西区のこちらの施設では、１０月２７日に視覚障害者の人たちの卓球などの交流イベントが予定されていました。

しかし、選挙日と重なることとなり、投票所の会場として使用されることになりました。

主催者はすでにイベントの案内を告知。

予定を変更するわけにもいかず、空いている部屋で規模を縮小させてイベントを開催することにしたのです。

（札幌市視覚障害者福祉協会　近藤久江会長）「投票で立ち寄るので声をかけようと思います。ピンチをチャンスに」

そして、経団連は先ほど札幌市内で会見を開き、選挙の争点の１つに物価高の問題を挙げました。

（経団連　十倉雅和会長）「関心ごとは経済と物価が大きな争点になる。政治改革が問われる。政策本位の選挙運動と論戦を期待している」

あわただしさが増し、さまざまな思いが交差する衆院選。

衆議院は９日の本会議で解散される見通しです。