県内全域「インフルエンザ警報」医療機関に患者続々 年末年始 帰省や忘年会などさらなる感染の拡大懸念 感染対策の徹底を
県内の全域には25日、「インフルエンザ警報」が発表されました。26日も医療機関には、症状を訴える人たちが次々に訪れました。医療の現場を取材しました。
小児科と内科のある松本市の大野医院です。26日、症状を訴える人が次々と訪れました。
発熱のある患者は院内に入らず、外に設置したトリアージルームで検査を受けることになっています。
看護師「インフルエンザA型ですね」
大野医院 大野和幸院長
「12月の初めくらいに小学校の感染が始まって、学級閉鎖が相次いできた状況」2335の先「平均して1日20人くらいインフルエンザの患者さんを診ています」
県内で12月22日までの1週間に届け出があったインフルエンザの患者数は1医療機関当たり警報基準の30人を超え、県はきのう、県内全域に「インフルエンザ警報」を発表しました。
母親は(子供がインフルエンザと診断)
「ここ2~3日でクラスの半分くらいがインフルエンザや感染症にかかっているという話が先生からあった。周りでこれだけインフルエンザ広まると思わなかったので1歩外出るのも怖いなあと思っています」
この医院ではインフルエンザの患者が先月、「49人」でしたが、12月は26日までに「219人」とすでに4倍を超えています。
これからの年末年始は帰省や忘年会などで人との接触が増えるため、さらなる感染の拡大が心配されています。
大野医院 大野和幸院長
「小学校がこれで冬休みに入るので子どもの感染は少なくなるかと思っていますけど、そのぶん家庭内感染が増えるんじゃないでしょうか。飛沫感染、接触感染がインフルエンザの感染ルートとしてはメインになるのでマスクの着用、手洗い、アルコール消毒を徹底してほしい」
例年、12月と1月をピークに3月ごろまで続くインフルエンザのシーズン。
感染を広げないために、高熱や倦怠感などの症状が出たら早めに受診することも大切です。