焼け跡から火事の原因を探る 消防学校で出火原因を調査する実習 暖房器具の取り扱いに注意を!
火事の原因を突き止めることが、次の火事を減らす第一歩です。
長野市の消防学校で27日、実験として燃やした家屋の出火原因を調査する実習が行われました。
窓ガラスが割れ、真っ黒に焼けた家屋。
「たばこの吸い殻とかもあるかもしれないのでこたつの周りは丁寧にお願いします」
長野市の消防学校で行われたのは、火事の原因調査に必要な知識や技能を学ぶための実習です。
26日に続いて県内の消防本部の火災調査科の研修生38人が参加しました。
「(鍵まわしてから)これで一個撮ってなるべく正対でまっすぐ撮れるように」
まず現場の写真撮影や計測、当事者や目撃者などの聴取を同時進行で実施。
その後ガラスや燃えカスなどの堆積物を取り除き、原状復元をしました。
調査の結果、出火元はゴミ箱で火の消えていなかったたばこの吸い殻が原因でした。
佐久広域消防 栁澤涼さん
「火災の原因を調査できるように。火災の原因となりうるものを保全しながら消火活動するという面で今後の消火活動に役立てるなと」
これからの季節は空気が乾燥することから、消防では暖房器具の取り扱いに十分注意するよう呼び掛けています。