【特に優れた創作活動】県芸術選奨・美術選奨 23歳男性など6人と1団体表彰
昨年度の県芸術選奨と美術選奨の受賞者の表彰式が行われ、独創的な作品をつくる23歳の男性などが表彰されました。
岩手県は毎年、芸術や美術で特に優れた創作活動を行った人を表彰していて、昨年度は6人とひとつの団体が受賞しました。
芸術選奨に選ばれた一関市の齋藤初美さん86歳です。一関地方の方言を長年研究し、独自の分類で方言の意味を伝える方言集を作りました。
齋藤初美さん
「方言のもつ助け合いの心や、ユーモアあふれるふれあいや忍耐強い心根など、人間性までも捨て去ることはない。消えゆく方言を少しでも手元にとどめ、これからの暮らしに役立てられたら貴重な文化遺産として見直されるのではとの淡い期待から手掛けた方言収集作業であった」
盛岡市に住む伊山桂さんは、23歳で美術選奨を受賞しました。
伊山桂さん
「まだ要らなかったというのが素直な感想。これは一度きりではないですか、スイーツのようなものかと思っていて、食前に出てきた気持ちでいた」
伊山さんは鉛筆画や油画のほか、墨や卵の殻なども使い、キャンバスに自分のイメージを表現しています。「詩的な要素や情緒的な意味合いが感じられる」と評価されました。
伊山桂さん
「これからも変わらず、自分自身がその時、その時、できること、興味・関心があることとかを執着することなく、制限をかけることなく、自由にやれたら楽しいことをできたらいいと思う」
このほか、長年の稽古で心を打つ舞台を作り上げた舞踊団体なども受賞しました。