【岩手も追い風に】「伝統的酒造り」ユネスコ無形文化遺産登録へ 南部杜氏のふるさと岩手も期待高まる
ユネスコの「無形文化遺産」に日本の「伝統的酒造り」が登録される見通しとなりました。南部杜氏のふるさと「岩手」でも、世界に「岩手の酒」をPRする追い風になるものと期待が高まっています。
「伝統的酒造り」は、穀物を原料とする「こうじ」を使って発酵させる手作業の技術で、日本各地の気候と風土に合わせて発展し、杜氏や蔵人らによって受け継がれてきたものです。
この「伝統的酒造り」についてユネスコの評価機関が「無形文化遺産に登録することが適当」という勧告を出しました。
岩手県産業経済交流課 海上博 主幹兼食産業担当課長
「南部杜氏の県ですから非常に喜んでいます」「岩手の清酒のさらなる振興の追い風になるものと期待しています」
岩手の日本酒は、去年、地域ブランドを保護するために国が設けた制度「GI」を取得しました。「無形文化遺産」に登録されれば今後、海外で販売する際、大きな武器となります。
県酒造組合 久慈浩介会長
「文化として日本酒を、そして国酒を世界が認めてくれたということに関してはこれを喜ばない蔵の人はいないはずなんで、我々もこれを準備して登録を進めてきた関係上その苦労が実ったことによかったなと思っています」「インバウンドで岩手にくる観光客世界の観光客のみなさんにも世界遺産の日本酒が岩手にある、 それはGI岩手でちゃんと産地証明されているものなんだ ということも伝えやすくなりますので、その辺を注力しながらやっていければなと思います」
「伝統的酒造り」の無形文化遺産への登録は、12月に開かれるユネスコの政府間委員会で正式に決まる見通しです。