【三鉄2年ぶり赤字の見通し】三陸鉄道取締役会 岩手・宮古市
三陸鉄道は、26日の取締役会で今年度の決算見込みを発表しました。8月の台風5号による被害の影響などで、2年ぶりの赤字となる見通しです。
取締役会は三陸鉄道リアス線の列車内で開かれました。
それによりますと、今年度上半期の乗車人員数は昨年度の同じ時期と比べ、3.9パーセント減少し、38万1717人でした。運賃収入は台風被害による代行輸送や減便などの影響で、2億2572万7000円と1.5パーセント減りました。
これにより、今年度通期の経常損益は7億1450万円あまりの赤字が見込まれ、31期連続の赤字となる見通しです。
また、県と沿線市町村からの補助金を加えた当期損益も4700万円あまりの赤字となる見込みです。
石川義晃社長は、「ダイヤの改良やデジタル技術の導入なども視野に入れ、来年度につなげたい」としています。