山形市の60代の男性が「SNS型ロマンス詐欺」で6300万円余りをだまし取られる被害に遭いました。ロマンス詐欺の被害額としては県内でことし最高額だということです。

被害に遭ったのは、山形市に住む60代の男性です。
警察の調べによりますと、男性はことし5月中旬、交流サイトの「フェイスブック」で「静香」という女性を名乗る人物と知り合いました。その後、「静香」から紹介されたおばを名乗る人物からLINEでのメッセージのやり取りで金の取引の話を持ちかけられました。
男性は5月21日から7月12日までの間に指定された口座に合わせて8回にわたってあわせて6310万円を振り込みました。その後も多額の振り込みを求められたことを不審に思った男性が警察に相談し、被害が発覚しました。
県警によりますと、今回の被害はロマンス詐欺の被害額としては県内でことし最高額だということです。県内では9月に入り、SNSやマッチングアプリを使って投資などを持ちかける詐欺による被害の発覚が相次いでいます。山形市の30代男性がおよそ1080万円、寒河江市の40代男性が310万円をそれぞれだまし取られる被害に遭いました。いずれも、相手と対面せずにメッセージのやり取りを重ね、関係を深めて信用させる手口でした。
警察は、SNSやマッチングアプリなどで知り合った人からの投資の勧誘に注意することなどを呼びかけています。