織田信長の子孫が将軍家に献上したとされる「寒中挽き抜きそば」 天童市の神社に奉納
祝詞奏上「出羽国天童織田家ゆかりの里」
江戸時代、そば栽培が盛んに行われていた天童市。「寒中挽き抜きそば」は織田信長の子孫で天童織田藩・第11代藩主の信学が将軍家に献上したと伝えられています。
市内のそば店などによる組合は当時の文献を基に献上されたそばを再現し、毎年この時期に各店舗で提供しています。提供開始を前に9日、信長を祭る市内の建勲神社にことしのそばが奉納されました。
そばは県産品種の「でわかおり」を使用。秋に収穫した実をこの時期まで寝かせて、石臼で挽くことで甘みと豊かな香りが出ているということです。
記者リポート「歯ごたえがあって香りと甘みが広がりますね。噛めば噛むほど上品な甘さが口の中に広がります」
天童市麺類食堂組合矢萩長兵衛組合長「寒い時期にはそばの実が自分の身を守ろうとして風味や香り、のど越しが良い状態になる。新そばと比較しても遜色がないおいしいそばができる。当時の将軍が食べたそばを皆さん現代の人に噛み締めながら食べていただきたい」
寒中挽き抜きそばは10日から2月29日まで天童市内11のそば店で提供されます。