終戦から79年「父はどんな気持ちで逝ったのか...」平和への決意新たに 県下戦没者追悼式 山梨県
79回目の終戦の日を迎えた15日、甲府市では県内戦没者の追悼式が行われ、次の時代に平和をつなぐ決意を新たにしました。
甲府市の護国神社で行われた追悼式には、戦争で家族を失った遺族ら約100人が参列しました。
遺族会の代表、藤巻進さん(84)は5歳のころ、戦争で父親を亡くしました。
藤巻さんは「戦争がなければ違った家族の形があったかもしれない。それでも、戦争の悲惨さを伝え続けていくことが残された者たちの役割だ」と平和の尊さを訴えました。
県遺族会 藤巻進 理事長(84)
「いくら長い年月が経っても毎年毎年、こういう日が訪れると父はどんな気持ちで逝ってしまったのかな、ということを考えますね。戦争は絶対やってはいけないということは孫や子供たちにずっと続けて訴えていきたい」
遺族 堀井美智子さん(83)
「父親たちの犠牲があったから今こうやって平穏に生活できてるんだから、このまま維持していってもらいたいなということだけが希望です」
一方、甲州市で開かれている「平和展」では、市民から提供された戦争経験者の遺品や写真、甲州市出身の学徒兵・中村徳郎さんが家族にあてた手紙などが展示されています。
甲州市教育委員会 三谷町子さん
「戦争の悲惨さや平和の尊さをぜひ、みなさんに感じていただければ」
この企画展は10月6日まで開かれています。