投資詐欺グループの拠点を一斉摘発。逮捕者は90人にのぼりました。

　 泉達也 記者
「一斉摘発が入った詐欺グループの拠点から男が出てきました」

　オフィス街の一角にあるビルから出てきた男。主犯格とみられる島内大起容疑者（40）です。大阪府警は23日、異例の470人態勢で、2つの投資詐欺グループを摘発。逮捕者は“過去最大規模”の90人にのぼっています。

　島内容疑者らのグループは、2024年2月から3月にかけ、20代の女性にウソの投資を勧め、現金約90万円をだまし取った疑いがもたれています。グループが犯行に用いたのが、SNSです。島内容疑者らは、投資の講師「えみ」と名乗り、被害女性に投資を勧誘。

「（投資の）勝率80％の予想ツールがある。代金は2週間程度で回収できる」

　こう言って、ウソの情報商材の購入費名目などで、金をだまし取っていたといいます。ビルの部屋からは、1800台を超えるスマートフォンや詐欺のマニュアルなどを押収。SNSでメッセージを送る「打ち子」の拠点だったとみられます。

　島内容疑者らの認否は明らかにされていませんが、被害額は全国で約10億円にのぼるとみられ、警察は組織の実態解明を進めています。