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【速報】新幹線「500系」2027年めどに『引退』JR西日本が正式発表 営業時速300キロ達成 現在は「こだま」として運行

2024年7月24日 14:00
【速報】新幹線「500系」2027年めどに『引退』JR西日本が正式発表 営業時速300キロ達成 現在は「こだま」として運行
新幹線「500系」

 JR西日本は、山陽新幹線の「こだま」として運行している「500系」車両について、2027年をめどに運行を終了すると発表しました。

 JR西日本によりますと、「500系」車両は、現在6編成が運行していますが、このうち4編成については2026年度末をめどに、残りの2編成についても2027年をめどに「引退」し、すべての車両の運行を終了するということです。

 JR西日本の長谷川一明社長は24日の会見で、「当時の最新技術を組み入れ、スピードとスマートさを兼ね備えた『近未来的』の形状から、当社の中でも特に人気のあった車体。約30年で営業運転の役目を終わるが、多くのお客様に愛され、ご利用いただいた。感謝を申し上げたい」と語りました。

■グッドデザイン賞受賞 「エヴァ」「キティ」新幹線も人気集める

 「500系」はJR西日本が独自開発し、1997年3月のダイヤ改正で「のぞみ」として導入。日本ではじめて営業時速300キロを達成しました。先端のとがった見た目が特徴で、1996年にグッドデザイン賞を受賞しました。

 2010年に東京~新大阪間の「のぞみ」としての運行は終了しましたが、山陽新幹線では主に「こだま」として使用され、2015年には人気アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」をイメージした「500 TYPE EVA」、2018年から「ハローキティ新幹線」などの外装や車内に装飾を施した列車が登場するなど、鉄道ファンの人気を集めました。

 JR西日本は今年度以降、最新型の「N700S」を10編成追加投入する方針で、「500系」は役目を終えるということです。JR西日本の長谷川一明社長はこれまで「いずれは新しい車両に置き換わっていく」と述べながらも、運行終了の時期については「未定」としていました。

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