“代打で壁にぶつかった”巨人・オコエ瑠偉 「これかな、というのが自分の中ではある」 壁を打破するために
パ・リーグの楽天から現役ドラフトで移籍してきたオコエ選手。「DH(指名打者)があるとないとで変わるなって」と一言。「スタメンでは結構いけてたと思うんですけど、スタメンで結果を残しても次の日は代打で待機、とか。楽天のときにほとんど(代打を)経験したことなかったんで、そこでだいぶ壁にぶつかったな」と続けました。
今季は1軍で41試合に出場。打率.235、本塁打2、打点6としています。
「もうちょっと試合数とか、代打(の成績)次第で変わったかなと思いました。代打が難しい中で、あんまりよくないイメージでいっちゃうと、スタメンのチャンスも来なくなっちゃう。代打というところで、自分自身、壁を感じましたね」
オコエ選手は8月9日の阪神戦、2-2の同点で迎えた9回に、ケラー投手に3球三振。2-5と勝ち越された11回にはノーアウト1塁で岩崎優投手に3球三振をとられています。
「代打で2打席3打席、三振続きましたってなったら、監督の目線からしたら、自分が監督でもそうだと思うんですけど、やっぱり『スタメンで使うの怖いな』ってなる。『じゃあ、この選手を下からあげたいな』って(なったときに)必然的に(僕の)優先順位は下がる。来季は大事なのは代打というところで、やれるかなっていうのは思いました」
その試合の翌8月10日に1軍登録を抹消されてからは1軍に上がることなくシーズンを終えたオコエ選手。2軍に降格してから、1軍での生活を振り返ったときに“力んでいた”と感じたそう。そこで打席で脱力したり、力を入れるタイミングを意識して変えてみることで、かなり変化が見られたといいます。
「“これなんじゃないかな”とファームでやってたら、ファームでの数字も一気に急上昇して、最後の方もう一回1軍でこれはどうなのかなというのはやってみたかったという気持ちはありますけど、今、“これかな”というのが自分の中ではあるんで、それを確かめるためにも正直試合が自分には必要だなと感じています」
そこで、球団に今オフのウインターリーグへの参加を希望。メジャーリーガーや3Aの選手も集まる中南米のリーグでピッチャーの生きた球を見て、来季につなげたいと考えました。
「代打というところが、自分がこうセ・リーグで1軍でなるべく活躍できるようにするために大事なボーダーラインかな。来年、今年の反省をどう生かせるかが大事かなと思いますね」
来年はプロ9年目、27歳となるオコエ選手。秋広優人選手など若手選手が台頭してくる中、レギュラーとしての地位を確保できるか、勝負をかけたいところです。