ラグビー・新リーグ「リーグワン」のＮＥＣグリーンロケッツ東葛は９日、日本代表７５キャップで、Ｗ杯３大会連続出場のＳＨ（スクラムハーフ）・田中史朗選手（３６）の加入を発表。オンライン会見を行いました。

笑顔で登場した田中選手が着用していたのは緑のネクタイ。「ＮＥＣグリーンロケッツ東葛」のチーム名にちなみ、初めて自分でネクタイを購入したそうです。

会見では、「まず選手１人１人にプロの意識を持ってもらい、勝つという集団をつくっていきたい。新しいチームに来て、刺激あるラグビーができてワクワクしている。子供たちにラグビーの楽しさを教えることも僕の任務。いろんなところで子供たちと関わり、ラグビーのすばらしさ、人生のすばらしさ、楽しさをみなさんに伝えたいと思っている」と意気込みを語った田中選手。

自身の経験を伝える上で、何を伝えたいかと問われると、「努力すること、そしてラグビーを楽しむこと。これからＮＥＣの選手も世界に出ていく選手が増えていかなければいけないし、子供たちに対して、日本が世界と戦っていくことを見せていかないといけない。努力することが日本人の強み。僕が努力する姿をＮＥＣのみんなに見せて、そこを見てもらって、ＮＥＣ全体が努力のチームになっていけばいいなと思っている」と力強く答えました。

さらに、子供たちへに向けたメッセージも。

「子供たちに夢や希望を持ってもらうためにラグビーを頑張っている。僕自身、体も小さいし、あまり力やスピードで何かできるわけじゃないが、そういう僕でも世界で活躍できるというのを見てもらいたい。僕もまだ日本代表をあきらめていない。あきらめないこと、夢・希望を持つことを常に胸に、ラグビーでもラグビー以外のスポーツでも、そういう志（こころざし）をもって取り組んでほしい」と熱い思いを語りました。

これまでのトップリーグに代わって、来年１月に開幕するリーグワンは３部制。田中選手が新加入したＮＥＣ東葛は、最上位の１部（１２チーム）で最初のシーズンを戦います。