◇プロ野球セ・リーグ ヤクルト-広島(2日、神宮球場)

広島先発の大瀬良大地投手は5回を投げ1失点。今季から新たに習得した“戸郷フォーク”で凡打を誘う場面を見せました。

“戸郷フォーク”の発端は開幕前の2月。「Going! Sports&News」で巨人の戸郷翔征投手を直撃すると、「大瀬良投手のカットボールが強くて速いとバッターの方がみんな言っていた。(大瀬良投手に)直接は聞いていないけど丸さんが聞いていて、丸さん経由で教わった」と、元広島の丸佳浩選手から大瀬良投手の伝家の宝刀・カットボールの秘けつを聞いていたと暴露。

それを聞いた大瀬良投手は丸選手に連絡し「『だったら戸郷くんのフォークを教えて』と話して。教えてもらいました」と、今度は丸選手を通じて、昨季奪三振王の戸郷投手が最も決め球に使っていたフォークボールを聞き込み。

春季キャンプのブルペンで試すと、「おぉ～いいね！かなり落ちたね！」とブルペンキャッチャーから早速高評価。大瀬良投手も「メチャクチャ落ちます（笑）。落ち幅がこれまでよりも2～3球分ぐらい落ちている印象。これはモノにできそうだな」と満足げな表情を浮かべていました。

そして迎えた今季初登板。初回に先制を許した大瀬良投手は、2回から決め球としてフォークボールを多投します。2アウトランナー2塁では赤羽由紘選手を追い込むと、曲がりの大きいフォークボールで空振り三振。4回には2アウト1、2塁から打席に入った山野太一投手に連続フォークを投げ、空振り三振を誘いました。

SNSでは、このやりとりを知るファンが「大瀬良の戸郷フォークめちゃくちゃ落ちてるなww」「大瀬良の戸郷フォークはいい感じかな」「今持ってる球で一番いい」とコメントが寄せています。