「あきたこまち」から「あきたこまちR」へ 種もみの栽培始まる
県産米の主力品種、「あきたこまち」が市場デビューしてから、今年で40年。
県は来年から、あきたこまちを、地中の有害物質をほとんど吸収しない「あきたこまちR」に切り替える方針を示しています。
県内の生産者に来年提供される種もみを栽培するため、羽後町であきたこまちRの田植えが行われています。
来年、県内の生産者に提供される「あきたこまちR」の種もみの栽培は、県内8つのJAにある11の種子生産組合が請け負っています。
このうち、羽後町にあるJAうごは、組合員でつくる種子生産組合の生産者が、それぞれ田植えをしています。
「あきたこまちR」は、有害なカドミウムをほとんど吸収しない特徴があります。
輸出の拡大も視野に入れて、国内よりも厳しい国際基準を満たすよう「あきたこまち」を改良して生み出されました。
県外を中心に品種改良の過程を不安視する声もあり、一部の生産者は県内の市町村議会に意見書を提出するなどして、これまでの「あきたこまち」を生産できるよう求めています。
種もみの生産と供給の調整を担う秋田県産米改良協会によりますと、今年県内で生産されるあきたこまちRの種もみは、約2110トンです。
順調に行けば、来年の2月ごろに県内の生産者に提供される見通しです。