ことし9月開校予定 仙北市に秋田県初のインターナショナルスクール 交流人口増加や雇用創出に期待
シンガポールで学校を運営する法人が仙北市にインターナショナルスクールを開設することになり、14日、調印式が行われました。
インターナショナルスクールの開設は県内では初めてで、仙北市は交流人口の増加や雇用の創出などに期待を寄せています。
仙北市にインターナショナルスクールを開設するのは、シンガポールで学校を運営する法人=KBHです。
ジョン・フェアロン代表などが14日仙北市を訪れ、インターナショナルスクールの設立に関する協定書を田口知明市長と交わしました。
仙北市 田口知明市長
「仙北市はいま少子高齢化、人口減少、大変厳しい状況に直面しております。ですからこそ私は新しいチャレンジ挑戦といったものが必要でありますし、今回のインターナショナルスクール誘致についても仙北市にとってもチャレンジだというふうに考えております」
KBHジョン・フェアロン代表
「学校を開設するのは難しいことだが、仙北市は最適なパートナーだと思い、選んだ」
インターナショナルスクールは日本の中学生から高校生にあたる年代が対象で、今年9月に開校する予定です。
開校から数年は、今年度で閉校することが決まっている仙北市角館町の白岩小学校の2階を仮校舎として運営します。
中庭には仮の宿舎も設置し、初年度は40人ほどの入校を見込んでいます。
将来的には田沢湖畔にある市の交流施設「ハートハーブ」を増改築し、校舎として活用するほか、敷地内に宿舎も建設する予定で、アジア圏を中心に600人程度の生徒を受け入れる計画です。
KBHジョン・フェアロン代表
「仙北市はスキーやハイキング、湖でのアクティビティなど健康的なアウトドア活動が豊富なので、親にとっても魅力的だと思う。この学校での教育が、地域全体の経済的繁栄につながることを期待している」
県内では初めてとなるインターナショナルスクールの開設。
仙北市の試算では生徒数が600人規模になった場合、地域への経済効果を年間で約30億円と見込んでいて、交流人口の増加や雇用の創出などに期待を寄せています。