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秋田火力発電所で発電収め式 50年あまり東北のエネルギー需要支える 跡地の活用策は?

2024年7月11日 19:07
秋田火力発電所で発電収め式 50年あまり東北のエネルギー需要支える 跡地の活用策は?

設備の老朽化などから運転を終了した秋田市の秋田火力発電所で「発電収め式」が開かれました。

1970年の運転開始から東北のエネルギー需要を支えた秋田火力発電所。

今後、跡地の有効活用に向け検討が進められます。

秋田市飯島にある秋田火力発電所。

今月1日に最後の発電機、4号機の運転が停止し、その役目を終えました。

秋田火力発電所 清水徳行 所長
「秋田火力の火は消えましたが、これまで多くの諸先輩方から脈々と受け継がれてきた魂の火、どんな要求にも応える、どんな時も電力の安定供給を守り抜くという秋田火力魂の火は決して消すことなく、しっかりと後世に伝えていかなければならないと思っております」

秋田火力発電所は、1970年8月に商業運転を開始。

その後、発電機は4機に増え、秋田だけでなく東北エリアの電力需要をまかなってきました。

2011年に東日本大震災が発生したあとには、一時、5号機も設置され、東北の復興へ電力供給の一翼を担ってきました。

一方で、設備の老朽化が進んだことや、原油価格の上昇などを理由に、発電機は段階的に廃止されてきました。

能代火力発電所などに新しい発電設備が完成したことなどを受けて、東北電力は、秋田火力発電所を廃止することにを決めました。

清水所長
「たくさんの方にご来場いただきまして、非常に親しまれた発電所であったのかなと思ってございます。跡地の活用につきましては、まだいろいろ検討中でございまして、具体的に決まったものはないんですけど、できるだけ地域の方のお役に立てるような、また、雇用促進にも役立てるような活用策を今後検討してまいりたい」

これまで秋田火力発電所で働いていた従業員約50人は、県の内外の別の発電所などに異動します。

解体工事は10月に始まり、2027年度いっぱいかかる見通しです。

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