NTTの子会社が夏イチゴ栽培 潟上市
国内最大手の通信会社NTT東日本の子会社が手掛ける農場が、潟上市にオープンしました。
夏でも比較的涼しい気候を生かして、収益が高い夏イチゴを栽培します。
ブランド化と産地の形成を目指してこの先規模を拡大していきたい考えです。
潟上市昭和地区にあるビニールハウス。
植えられているのは夏から秋にかけて収穫される夏イチゴです。
手掛けているのはNTT東日本の子会社「NTTアグリテクノロジー」
初めて県内に農場をオープンしました。
NTTアグリテクノロジー酒井大雅社長
「農業の課題解決の手段を提供するだけではなく、自らもしっかり農業に飛び込んで
課題や喜びを分かち合えるような、地域の方に仲間と思ってもらえるようなことに
しっかりチャレンジしたいという(社員の)声でした」
農場の整備を進めてきたキーマンが中戸川将大さんです。
2年前に秋田市に移り住んだ中戸川さんは、これまでNTTグループが持つ技術やノウハウを活用して
秋田の農業が抱える後継者不足などの課題解決や、新たなビジネスモデルの構築などに携わってきました。
中戸川さんが産地化に取り組んでいるのが夏イチゴです。
NTTアグリテクノロジー中戸川将大さん
「秋田のブランドとして儲かる農業、そういったところにつながっていければなと」
農場では高度な通信技術やロボットを使い、
遠隔操作でイチゴを収穫するなどのスマート農業を活用するための実験も行います。
中戸川将大さん
「単収が高い作物ですし、コメに代わるではなくコメに加えてブラントとしてやっていくにも
東北・秋田という地で夏のイチゴというのはかなりマッチする」
早ければ7月中旬から下旬に収穫される夏イチゴ。
すでに地元の道の駅での、販売やソフトクリームなどへの商品化が計画されています。
産地化に向けては、県内のイチゴ生産者と立ち上げた協議会と連携。
参入する生産者を増やし
栽培の規模を拡大していきたい考えです