山菜シーズン到来 今年の傾向は?
県内では例年より早く山菜の収穫期を迎えています。去年の大雨や夏の記録的な暑さの影響で今年は採れる量が例年より少ないものもありますが、品質は劣らず、おいしい山菜が収穫できているということです。
五城目町で500年以上続く「五城目朝市」です。
日付の下一桁に2、5、7、0が付く日に開かれています。
雨の日の開催となった7日、ワラビやシドケ、アイコなどの山菜が並んでいました。
今年は例年より2週間ほど早く出荷を始めたということです。
五城目朝市組合長 近野格也さん
「気温が高かったから、育ちが早くて。芽が出てから今までだったら2週間もかかったものが、1週間ぐらいでもう収穫しなければならないようになった。だから採っている間に採り遅れてしまう」
気温が高い日が続いたことで収穫期間が短くなったことに加え、去年7月の大雨の影響が、今年の山菜にも及んでいます。
近野さん
「山に入ろうにも、道路が通行止めで行けない。通行止めになっていなくても、山が崩れたり木が倒れたりして行けない所がある。シドケやゼンマイがあるのは分かるが、行けない場所がいっぱいある。あの雨の影響で」
収穫量は少なくなりましたが、どれも立派に育っていて、品質は良いとのことでした。
五城目町ではこれからミズやササダケなどのタケノコが収穫の最盛期に入ります。
一方、秋田市の河辺地区周辺で採れた山菜を扱っている直売所でも、「今年は収穫量が少ない」といった声が聞かれました。
やまぶき 涌井優也さん
「木の芽、タラの芽、コシアブラとか、始まるのが遅くて終わるのが早くて、全体量としては少なかったように思う」
3月は平年より気温が低い状態が続いたため育ちが遅くなったものの、4月は一転して気温が高く、一気に芽吹きが進んだことで収穫期間は短くなりました。
ただ、ワラビについてはこれからだといいます。
涌井さん
「ワラビに関しては早く始まったが、雨が少なかったので収量が伸び悩んでいた。7日に恵みの雨が降ったので、これからは収量アップに期待したい」
すでに収穫されたワラビは、色鮮やかで立派に生長したものが多いとのことです。
7日の雨は、山菜にとっては恵みの雨。
さらなる生長が期待されます。
秋田市内では来月中旬にかけてワラビの出荷が続く見込みです。