訪問看護の人材育成に向けて拠点開設
在宅医療に携わる看護師、訪問看護師の育成や人材の獲得を図るための新たな拠点が、秋田市内に開設されました。
県は2年後までに訪問看護師を80人増やす目標を掲げていて、看護師の育成や職場復帰に向けた支援を行ってきた団体が運営にあたります。
新たな拠点は、秋田市中心部に開設されました。
看護師の育成や、資格を持つ人の職場復帰を支援しようと秋田県看護協会が運営している「ナースセンター」の中にできました。
17日に業務を始めたこの拠点を通じて看護協会は、在宅医療に携わる看護師、訪問看護師の育成と、新たな人材の獲得を目指します。
秋田県看護協会 白川秀子会長
「人数が少ない事業者では、とてもまわりきれないというような事態も起きておりますので、そういう訪問看護事業者もこのセンターがあることで安心して事業を継続できる」
県のまとめによりますと、県内の訪問看護師は、おととし12月の時点で407人ですが、県は、2年後までに487人にまで増やす計画です。
新たに看護師の資格をとった若い人材の確保に加え、いまは医療機関に務めている人たちの取り込みも図ります。
白川会長
「大きい病院ではバタバタと看護(をしている)。それはそれでやりがいがありますが、バタバタとした中で看護をして手術をして。病気は治った、そして在宅で退院する。ですが、退院したその患者さんがどのような生活をしているかは全く分からず次の患者さんを受け入れる」
「実際に訪問看護というものがどういうものか経験すれば、そこに魅力を感じる人も必ずやいると私は信じています」
新たな拠点に常駐するのは、訪問看護の経験が豊富な職員も含まれていて、訪問看護の分野に関心がある人の相談を受けつけるほか、現場を実際に体験してもらう研修を行うことも計画しています。