クマ出没が相次ぐ秋田市で緊急の対策会議 市立の小中学校に通うすべての児童生徒にクマよけの鈴を貸し出し
今月に入り市街地でクマの目撃が相次いでいることから、秋田市は緊急の対策会議を開きました。市立の小中学校に通う全ての児童と生徒1万8000人余りにクマよけの鈴が貸し出されることになりました。
クマ対策を話し合うため秋田市が緊急の幹部会議を開くのは初めてのことです。
今月に入ってから秋田市では、勝平地区をはじめ、各地でクマが目撃されています。
市街地への出没も相次いでいて、「いつでも・誰でも」クマと遭遇する可能性がある状況となっています。
会議では、クマの出没情報を共有しながら、部署ごとに今後の対策が報告されました。
子ども未来部 斉藤聡美部長
「クマ出没情報についてですが、これまでは出没・目撃情報があった地点から半径約500メートル以内の施設を目途に情報提供して参りましたが、さらなる注意喚起を促すため、今後は出没地点の小学校区内の施設に連絡をしたいと考えております」
秋田市消防本部 渡辺邦博消防長
「山中では単独行動をしないこと。クマよけスプレーのほか適時、獣除け線香、爆竹、電子ホーン等鳴らしながら活動すること。安全管理隊による捜索隊前後での安全管理の徹底を図りながら活動すること。」
さらに市は、市立の小中学校に通う全ての児童と生徒1万8000人余りに、クマよけの鈴を貸し出すと発表しました。
各学校を通じて7月中に配布される見通しです。
穂積市長
「やっぱり心配なのは小中学生、あるいは保育園児・幼稚園児等々、 大人ではないね、弱者と言われる方々の対応きちんとしないといけないと思うので」「消防含めて職員の方も、きちんと対応をとった上で業務遂行にあたっていただきたい」
この他秋田市は、捕獲用のおりを増設するほか、山間部と市街地との間のやぶを切りはらう緩衝地帯の整備を行う予定です。