クマ出没相次ぐ秋田市勝平地区 400年近く続く伝統の「鹿嶋祭」が中止に
クマの出没が相次いでいることを受け、秋田市の勝平地区で来月行われる予定だった鹿嶋祭が、今年は中止されることがわかりました。
人の生活圏での目撃が後を絶たないクマ。
今年は去年を上回る異常なペースで目撃の情報が寄せられています。
秋田市の勝平地区では、雄物川沿いにある「雄物川水辺の広場」で14日夜にクマ1頭が目撃されました。
その6日後、20日の夜には、「水辺の広場」から北に350メートルほどの県警運転免許センター近くのアパート駐車場で、さらにその3日後の夜にも雄物川沿いの堤防道路近くの草地で、親子とみられるクマ2頭が目撃されました。
相次ぐ目撃情報を受け、勝平地区では、来月9日に予定されていた鹿嶋祭が、今年は中止されることがわかりました。
子どもの健やかな成長を祈る鹿嶋祭は、400年近く続く地域の伝統行事です。
現在は、雄物川を挟んで新屋地区と勝平地区2つの地区でそれぞれ同じ日に行われています。
勝平地区の町内会によりますと、行事の中で現在通行止めとなっている堤防道路を通る必要があることから、中止を決めました。
新屋地区では例年通り開催される予定です。
人の生活圏での目撃が後を絶たないクマ。
26日までに警察に寄せられた県内での目撃情報は、去年の同じ時期の2倍近い257件で、今年は異常なペースでクマが目撃されています。