ビニール傘の持ち手に個性を 伝統工芸のハンドルカバーで"捨てられない傘"に 名古屋・金城学院大学
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ビニール傘の持ち手におしゃれなハンドルカバーを装着することで使い捨てられる傘を減らそうと、金城学院大学(名古屋市守山区)国際情報学部の都築徹教授は学生らと共に2022年9月から取り組みを続けています。
年間で使い捨てられるビニール傘は、傘や雨具を販売する株式会社サエラの公式サイトによると、6000万本ともいわれます。ビニール傘はビニールやプラスチック、鉄などの異なる素材が部品で使われており、捨てられた傘は不燃ごみとして大量に埋められています。
研究室では"捨てられるビニール傘"を社会問題として捉え、毎年廃棄される数を減らすために伝統工芸を取り入れたおしゃれで愛着のわくハンドルカバーを開発しました。
素材には、一宮市の尾州織物や名古屋市緑区の有松絞といった伝統工芸の製品を採用しています。
製作にあたっては、緑区のアパレル会社の協力を得て、立体的な柄が特徴的な技法「蜘蛛(くも)絞り」の端切れを提供してもらい活用。学生らがデザインを手がけ、ミシンで縫製しました。赤、青、白、灰色の4種類を用意し、23年1月から新たなブランド「Rella(レラ)」を設立して1点2500円(税込み)で販売しています。大学の関係者によると、これまでの約2年間で350点近くを売り上げているということです。
大学の関係者もハンドルカバーを購入し「2年前から現在に至るまで、1本のビニール傘をずっと使い続けています」と話しています。
お問い合わせや詳細は、Rella(レラ)公式サイトhttps://www.rellakinjo.com/ で確認できます。