ハンガリー死亡女性、日本大使館にDV被害など相談
ハンガリーで日本人女性を殺害した疑いで元夫が逮捕された事件で、女性がDV被害などについて、日本大使館に相談していたことが分かりました。
ハンガリーの首都ブダペストで先月、日本人女性が死亡した事件では、アイルランド人の元夫が殺人の疑いで逮捕されています。
被害女性の弁護士によりますと、女性は去年、元夫から「苦しみながら死ぬだろう」という内容の手紙を受け取るなどして、警察に相談しましたが、取り合ってもらえなかったということです。
被害女性の弁護士、ユリア・スプロンズさん「警察はまともな捜査すら始めなかった。警察は『ハンガリーでは犯罪にならない』と言った」
ハンガリーでは警察への批判が高まり、デモも行われています。
また、女性は子どもとの帰国を望んでいましたが、元夫に子どものパスポートを取り上げられたため、現地の日本大使館にDV被害とパスポートについて、少なくとも2回、相談していました。
日本大使館は子どもの連れ去り防止の観点から、パスポートの発行には、共同親権者である元夫の同意が必要だと説明したということです。
女性の弁護士は「大使館の対応は不適切で、DV被害者への対応を改めるべきだ」としています。