MLB東京シリーズのため…開幕前もファン熱狂 侍たちの活躍に期待【バンキシャ!】

MLB東京シリーズの開幕を目前に、15日に続き16日の試合も1番指名打者でスタメン出場したドジャースの大谷翔平選手。バンキシャ!は両日、熱狂的なファンたちの動きを追いました。待ち望んだ「東京シリーズのためになにをしたか」を聞くと…?
◇
アナウンス&実況
「ショーヘイオオタニ」
「スーパースターの登場です。1番指名打者、大谷翔平」
スーパースターの一挙手一投足に…
実況
「多くのファンがスマートフォンを掲げてカメラを向けています」
16日も釘付けとなった東京ドーム。このプレミアムチケットを持つ家族に15日、バンキシャ!が出会った。辻さん親子は、大阪から車で約7時間かけて来たという。
辻 拓也さん(38)
「阪神×ドジャースのエキサイトシートが当たった。奇跡的に1枚だけ」
持っていたのは、ドジャースのベンチ近く、最前列で臨場感が味わえる8万円の席。プレミアムな1枚だが、家族3人、誰が見に行くのか。
夫
「僕にくれました」
妻
「譲りました」
バンキシャ!
「お姉さん的には納得していますか?」
娘
「はい」
チケット譲ってもらう代わりに…。
辻 拓也さん
「家族はディズニーランド行って、僕だけドジャースに」
チケットが当たったことをきっかけに、18日まで東京旅行を楽しむという。旅費を少しでも浮かすため…
夫
「人生初めての車中泊。節約しようって」
妻
「試合がなかったら車でも来ないし、車中泊もしないから」
車内で2時間ほど仮眠し…
辻 拓也さん
「ディズニー楽しんでね、いってらっしゃい」
妻
「楽しんで」
辻さんは、大谷選手のユニホームを着て東京ドームへ。
「車中泊の疲れは一切無く、きょうの楽しみでかき消されました」
最前列で見られる16日の試合。用意していたのは…
「運命があれば、サインをもらいたい。ボールは4つ…欲張りかな」
そして、入場ゲートへ。
「いま一番幸せかもしれない」
開幕前、最後の試合に臨んだ大谷選手。
実況
「1番大谷、さあ、ショーの幕開けです」
第1打席。2球で追い込まれると…
「落としてきた~空振り三振」
2打席目。
実況
「高めのボール、強振した大谷翔平。空振りに東京ドームがわいています」
1球1球に大歓声。
実況
「6球目、高めに打った。高々上がった…ただこれは飛距離が出ないか」
16日は快音響かず。2打数ノーヒットでベンチに下がった。
午後3時すぎ、最前列で観戦しサインを狙っていた辻さんは…
最前列で試合観戦 辻 拓也さん(38)
「もう感無量。サインはもらえなかった」
それでも…
「大谷選手の写真めっちゃ撮りました」
バンキシャ!
「どれぐらいの距離?」
辻さん
「これぐらい(取材したバンキシャ!スタッフとの距離)」
バンキシャ!
「え、この距離!?」
辻さん
「人生忘れることのない最高の思い出」
大谷選手擁するドジャースの来日に熱狂するファンたち。
◇
15日、午前6時前。東京ドーム近くで出会った前田さん。
大谷選手の大ファン 前田さん
「大谷選手のユニホームを買いたいと思っています」
「きょうもすごい並ぶと思うんですよ」
大谷選手の限定グッズを絶対に買いたいと、始発電車で来たという。
その努力は実るのか――。およそ1時間後。
バンキシャ!
「買えましたか?」
前田さん
「これがユニホーム」
他にもパーカや限定のタオルなどを買えたという。
バンキシャ!
「いくらくらいしました?」
前田さん
「5万円くらいです。財布のひもが緩んじゃって」
前田さん
「このユニを着て行きます」
実はこの前田さん…。2週間前も、バンキシャ!が、自宅で取材していた。
「この金庫に保管してあります」
6試合の東京シリーズ、すべてが観られるチケットに当選。約16万円のチケットを、金庫で保管していた。
「毎日開けてチケットの中身を見ています」
待ちに待った試合。買ったユニホームを着て球場へ。
前田さん
「いよいよですね。ドキドキしてきました」
バンキシャ!
「楽しんできてください」
◇
15日行われた、巨人とドジャースの一戦。
アナウンス
「1番指名打者、大谷」
第1打席にフォアボールを選んだ大谷選手は、第2打席。
実況
「初球打った~見上げた…高く上がって…入りました~」
満員のライトスタンドへのホームランに、観客は大熱狂。大谷選手の活躍もあり、試合は5対1で、ドジャースが勝利した。
試合後、娘とともに、東京ドームから出てきた前田さん。
前田さん
「大谷選手のホームランが見られて最高に幸せでした」
「ぎゃーみたいな、立ち上がりました」
娘
「さすがだなって思いました、かっこよかった」
実は、娘の星奈さん。この日、東京ドームでビールの売り子をしていた。
娘・星奈さん
「ビールはみなさん試合に夢中なので、いつもの巨人戦より売れなくて、私も雰囲気を楽しみたくて、試合をちらちら見ながら、頑張って販売しました」
前田さん
「こんなすごい試合を、娘からビール買って、それを飲みながら試合を観るっていう幸せを味わえて本当によかったです」
多くのファンが、それぞれの思いで待ち望んだ、東京シリーズ。そこでバンキシャ!は、訪れたファンに聞いた。
――東京シリーズのために…なにをしましたか?
大谷選手が大好きな小学生
「勉強を頑張りました」
こちらのファンは「神社祈願」。
バンキシャ!
「その心は?」
ファン
「1か月に2回くらい、ドジャース対カブスのチケット取れますようにってお願いしていました」
友人と来たというファンは…
「子守りを頑張りました」
バンキシャ!
「子守り? お子さんいるんですか?」
ファン
「ちょうど去年生まれたばかりなんですけど、1日家を空けるので、この日のために全力で妻を説得し、子守りを頑張りました」
野球ファンのこちらの姉妹。やったことは、なぜか「美容」と「筋トレ」。
妹
「(選手に)見られることはないと思うんですけど、万が一、会ってもいいように自分史上最大にきれいな状態で会えるように美容を頑張りました」
「パックをやってみたりとか歯のホワイトニングに行ってみたり…」
そして姉の「筋トレ」とは?
姉
「せっかく選手たちも頑張って練習しているんだから、我々も頑張らないとダメだって話をして、2人ですごい、YouTubeとか見ながら筋トレしたり」
ロサンゼルスから来た生粋のドジャースファンにも聞いた。どうしても、日本でプレーする大谷選手を見たかったという。そのためにしたことは…
――「仕事を辞めた」
バンキシャ!
「えーー」
ロサンゼルスから来たファン
「日本に来るために仕事を辞めたんだ。世界を旅して、大谷翔平を見たかった」
さらに、こちらのファンは…
――「彼女と別れた」
ロサンゼルスから来たファン
「日本に行くと言ったら彼女が怒ったんだ。彼女が僕から去っていった」
「日本で運命の人に出会うかもしれない」
◇
東京シリーズを楽しみにしていたのは、ファンだけではない。
バンキシャ!が話を聞いたのは、メジャーリーグ取材歴20年以上の、ドジャース担当記者。取材する中で、あることを感じたという。
ビル・プランケット記者
「ドジャースの選手たちが、こんなに興奮して期待にあふれている姿は見たことがありません」
ドジャースの公式SNSに投稿された選手の映像。(ドジャース公式SNSより)
築地で寿司を頬張ると・・・
「わさ~~~~び」
寿司や、みたらし団子、“日本食”を堪能する選手たち。さらに、相撲に人気キャラクター。日本文化を満喫していた。
実はバンキシャ!は、そんな選手のひとりと銀座で遭遇していた。
この日は、ニコル夫人と、日本食を楽しんだという。
バーンズ選手
「カニクリームコロッケ、ステーキにライスと卵、あと、塩で食べる豚肉、とてもおいしかった」
滞在中に、飲食店や観光地をめぐるのを楽しみにしていたという。
バーンズ選手
「東京でメジャーの試合をするのは特別。素晴らしいファンがたくさんいる。ヨシ、ショウヘイ、ロウキのおかげで、ドジャースのファンは明らかに増えた」
「ここで、みんなのためにプレーするのが楽しみなんだ」
バンキシャ!
「日本人選手たちについては?」
バーンズ選手
「素晴らしいよ、大好きだよ。彼らは母国に帰って来られて、興奮していると思うよ、エキサイティングな1週間になりそうだよ」
18日、行われる開幕戦。
ドジャース・山本由伸投手と、カブス・今永昇太投手による日本人同士の投げ合いに、さらに、鈴木誠也選手や大谷翔平選手の打撃からも目が離せない。
*3月16日放送『真相報道バンキシャ!』より