【特集】「地域に恩返しを」お年寄り支援に奮闘!“支え愛”のボランティア団体「一心助け隊」
地域のお年寄りを支援するボランティアグループが昭和町にあります。その名も「支え愛の一心助け隊」。生まれ育った地域にのために奮闘するメンバーたちの熱い思いに迫りました。
大きな荷物を協力して運ぶ男性たち。 地区のお年寄りの依頼で粗大ごみの片付けをしています。
昭和町飯喰のボランティア団体「支え愛の一心助け隊」のメンバーです。
支え愛の一心助け隊 高野和秀 隊長(66)
「幼なじみの無尽をやってました。その無尽の中で何か飯喰に恩返しができないかっていう話が出ました。高齢者の支援が必要とされているということがあり、みんなでやってみようかということで結成しました」
「一心助け隊」は高野さんの幼なじみを中心に結成。現在14人で活動しています。
隊の名前は講談や歌舞伎に登場し、弱きを助け強気をくじく「一心太助」にあやかりました。
支え愛の一心助け隊 高野和秀 隊長(66)
「この辺はやっぱり皆さん一戸建ての家にお住まいになっていて、お年寄りだと庭の管理がなかなか難しいということがあります」
隊の発足当初は地区の高齢者宅を訪ねて庭の草刈りや植木のせん定をしていましたが、慣れるにつれて活動の内容も増えてきました。
隊員
「おはようございます」
この日は病院に行くお年寄りを車で送っていきます。同じ地区の住民同士、車内での会話も弾みます。
利用者の女性
「83歳迎えられたから」
隊員
「おめでとうございます」
利用者の女性
「みんなに助けてもらっているから、まるっきり1人だと心細いけど」
高齢者の送迎サービスに必要な車は、町の社会福祉協議会から借りて活動しています。
30分ほどで無事、病院に到着しました。
利用者の女性
「おかげ様でとても助かっています。いい地域に住んでいます」
この日はもう一軒、粗大ごみの収集を依頼され隊員3人で対応します。
利用者の女性
「 86歳になったからひざも痛くて重いものを持てないし、本当に助かっています」
支え愛の一心助け隊 山本和真さん(64)
「お世話になったみなさんに少しでも恩返しができればと思って、毎日あるわけでもないので一生懸命頑張っています」
支え愛の一心助け隊 今沢幸広さん(65)
「いろいろ話ができる喜んでいただけるのが一番、それも原動力のひとつ」
昭和町飯喰地区は幹線道路が走り、多くの人が集まる商業施設もできました。
支え愛の一心助け隊 高野和秀隊長
「(飯喰地区は)100戸ぐらいしかなかったんですが、今500戸近くになってます。非常に新しい人が増えている一方、昔からの方は高齢者が多いという地域です」
市街地化が進む一方、希薄になりつつあった地域のつながりをもう一度取り戻そうと、一心助け隊のメンバーは奮闘しています。
支え愛の一心助け隊 高野和秀 隊長(66)
「私も66歳になって、もう高齢者って言われてるのですが、まだ体力は維持できていますので。体の続く限りは続けていきたいなと思ってます。励みになっている、病気になんかしてられない、弱音を吐いていられないとみんなそんな感じでやっています」