「生きることと死ぬことが同居している」勤務医時代の経験を作品に 芥川賞作家が青森県深浦町で講演
芥川賞作家の朝比奈秋さんが、ゆかりのある深浦町で町内で過ごした経験と作品のつながりを講演しました。
去年「サンショウウオの四十九日」で芥川賞に輝いた医師で作家の朝比奈秋さんの講演会には200人以上が集まりました。
大阪市での勤務医時代に深浦町の関診療所に1か月間派遣されていた経歴のある朝比奈さん。
「私の盲端」に収録されているデビュー作「塩の道」は、深浦町での経験をもとに描かれた作品です。
★朝比奈秋さん
「深浦町は自宅で看取られる方が多いんですね 生きることと死ぬことが同居しているんですね」
講演では町内で訪問診療をして得た生と死の考え方や、人の温かさが作品に大きな影響を与えていることを説明しました。
★訪れた深浦町民
「診療所にとてもお世話になっていたので研修に来ていた先生はいっぱいいたんですけど、その中の1人がすごい賞をいただいてさらにまた深浦に戻ってきてくださるって、こんなうれしいことはないなと」
講演会のあとはサイン会が開かれ、大勢のファンと交流しました。