養殖サーモンの食べ残しでナマコと海藻を育てる!?青森県が3年かけて実証試験へ
県は今年度から養殖サーモンに与えるえさの食べ残しを使った養殖試験を行っています。
育てるのはナマコと海藻、いったいどんな取り組みなのでしょうか。
これはきょうの県議会の一般質問で自民党の工藤兼光議員の質問に県が答えました。
★成田 澄人農林水産部長
「えさなどが分解して発生する栄養源をワカメやアカモクの養殖に活用する実証試験を行うなど、多様な水産資源による持続可能な増養殖モデルの確立に取り組んでいるところです」
試験では深浦町の海で進められているサーモンの養殖で出たえさの食べ残しに目をつけました。
おこぼれを利用して育てるのはナマコと海藻です。
まずナマコを放流し底に沈んでいるサーモンのえさの食べ残しをナマコが食べて成長、大きくなったら出荷します。
さらに食べ残しの影響で周辺の海水は栄養を多く含んでいるためワカメやアカモクを養殖します。
県などによりますと、生育は順調で5月にはワカメやアカモクを引き上げ効果を確認する予定です。
県はこの実証試験を3年かけて行う方針で、新年度はナマコの放流拡大をめざすほかウニの増殖も検討します。