民家に爆弾誤投下…15人けが 米韓合同の演習時になぜ? 韓国・ソウル郊外
韓国・ソウル郊外で6日、韓国軍とアメリカ軍による合同演習の際、戦闘機から誤って爆弾が8発、民家などに落とされ、15人がけがをする事故がありました。
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6日午前、韓国のソウル郊外の住宅地に爆弾が落下する“異例の事態”が起きました。
その瞬間をとらえた映像には、爆発とともに広がる炎と煙が、すさまじい勢いで木々を吹き飛ばす様子が映っていました。その場に居合わせた車でしょうか、現場付近には大破した車もありました。
その爆弾を落としたのが、国民の生命を守るはずの韓国軍です。
韓国軍
「戦闘機から爆弾8発が誤って投下され、訓練場の外に落ちた」
6日、現場近くの訓練場で韓国軍とアメリカ軍による合同の演習が行われていましたが、韓国軍の戦闘機2機から爆弾8発を“誤って”投下したことを認めたのです。
落とされた爆弾は、サッカー場ほどの広さを破壊する威力があるということです。
軍の関係者だけでなく、警察や消防が駆けつけ騒然とする現場。規制線の中を撮影した映像には、爆撃を受けたあとの“戦場”のような光景が…。
住民
「ものすごい轟音(ごうおん)だった。爆弾の音がすごかった。地震かと思ったよ」
爆風の影響でしょうか。住宅の屋根や窓ガラスが吹き飛ばされ、家の中もめちゃくちゃ。足の踏み場もないほどに…。
これまでに15人がけがをし、2人が重傷。住宅など8棟に被害が出ているということです。
住民
「火事も起きていた。車に乗っていた住民が爆弾に当たって溝に落ちた。血を流しながら出てきた。修羅場だった」
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“誤爆”の原因は…。
韓国軍
「操縦士の座標の入力ミスによるもの」
韓国軍の関係者によると、戦闘機の操縦士が着弾地点を誤って入力。実際の目標地点とは8キロも離れていたということです。
軍は正確な経緯などを把握できるまでは、射撃が伴う訓練は中止するとしています。