「政治とカネ」をめぐり突然、注目を浴びた自民党の新人議員15人。石破首相が10万円相当の商品券を配った問題が波紋を広げるなか、「法的に問題はない」と繰り返す石破首相。参院選を控え“石破おろし”の動きが加速する可能性も…。【バンキシャ！】

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15日。バンキシャ！は、長野県宮田村へ。大粒の雪が降る中…

バンキシャ！
「石破総理が建物から出てきました」

石破首相
「もう1か所、ディスカッション」

石破首相は15日、“地方創生”がテーマの意見交換会に参加。

石破首相
「とても宮田村とは思えないようなカフェバーですね。『とても宮田村とは思えない』は取り消すが。原宿にあってもおかしくなさそうな」

笑いをとろうとする場面も。

バンキシャ！は、石破首相がこの日、昼食をとった店へ。

信州伊那そば処名人亭　従業員
「こちらが、総理が本日、お召し上がりになったセットです」

食べたのは、特注の天せいろ。5種類の天ぷらに、いちご、そば団子。

バンキシャ！
「総理の食欲はどうでした？」

信州伊那そば処名人亭　従業員
「完食です。おかわりも完食です」

バンキシャ！
「おかわりも！？」

従業員
「（そばを）おかわりもされて完食でした」

バンキシャ！
「元気がないとかは？」

従業員
「（元気がない）感じには見受けられませんでしたね。心配事はあるかと思いますけど」

店に残した色紙には…

――「着々寸進 洋々万里」

「一歩ずつ事を成せば、万里の海の彼方に到達できる」という意味。（自民党HPより）

石破首相が自民党の新人議員15人に、10万円相当の商品券を配った問題。15日も繰り返し、「違法性はない」と主張した。

石破首相
「公職選挙法にも政治資金規正法にも、触れるものではございません」

しかし、身内の自民党議員からも厳しい声が。

自民党　青山繁晴 参院議員
「違法の疑いがありますので、まず自ら顧みられて、進退も含めて決せられるべきだと思います」

自民党　西田昌司 参院議員
「けじめをつけてもらいたいと思いますね」

記者
「けじめというのは？」

西田議員
「退陣するという意味です」

公然と退陣を要求した、自民党の西田昌司参院議員。15日は、夏の選挙を見据え、地元の支援者との集まりに参加していた。

西田議員
「石破さんの問題どんな感じ？」

地元支援者
「最低やね」

西田議員
「もともと石破さん、応援してたでしょ？」

地元支援者
「してますよ。でもあれ（商品券配布問題）でころっと変わりましたよ。あんなんしたら、あかんやろ」

さらにこんな声も。

地元支援者
「僕ら地方の社長とかでも、慰労するためにボーナスを渡すって一番簡単だと思うんですよ。でも、姿勢とか言葉とか、そういうので引っ張っているわけですから、総理としてリーダーとして、資質を疑われる」

こうした支援者の声が、“石破おろし”を加速させる可能性があるという。

平本典昭 官邸キャップ／日本テレビ 政治部
「いま官邸が実は一番気にしているのは参議院の自民党です」

「夏に選挙を控えた自民党の参議院議員が、この週末地元に戻って有権者から『石破さんはやっぱりだめだよ』という声を聞けば、自分たちの選挙が勝てないとさらに危機感を高めるからです」

「そうした議員が多ければ17日、永田町に戻ってきて、うねりとなって“石破おろし”のギアを上げる可能性もあります」

＊3月16日放送『真相報道バンキシャ！』より