ロシアとの戦闘で兵力不足に苦しむウクライナは11日、18歳から24歳の若者を対象に志願兵の募集を始めました。最大で年間およそ730万円の報酬を支給するとしています。

ウクライナ国防省は11日、強制的な動員の対象外である18歳から24歳の若者を対象に、1年間の兵役につく志願兵募集を始めました。

契約金や給与など、最大で年間およそ730万円の報酬を支給するとしていて、国防省は「1年で戦闘経験と経済的な安定を得られる」と呼びかけています。

ロシアとの戦闘で深刻な兵力不足に陥っているウクライナは去年、動員の最低年齢を25歳に引き下げましたが、アメリカなどは18歳までの引き下げを求めていました。

ゼレンスキー大統領は、若者の死傷者数の増加を恐れて動員年齢の引き下げには否定的で、今回もあくまで自発的な志願兵の募集にとどめた上で、兵力の補充を急ぐ狙いです。