オウム真理教による地下鉄サリン事件から、今月20日で30年となるのを前に、15日、都内では遺族らによる集会が開かれました。

集会には、事件で地下鉄職員だった夫を亡くした高橋シズヱさんが登壇し、遺族として過ごしてきた30年間を振り返り、いまの思いを語りました。

高橋シズヱさん「30年も経てば風化風化とよく言われます。言われる度にだから何？と反発したくなります。私たち被害者と弁護団は、現在もオウム真理教の後継団体と闘っている最中です」

オウム真理教の後継団体アレフは、公安調査庁への団体規制法に基づく報告義務が一部行われていないとして、今月、5回目の再発防止処分が決定しましたが、高橋さんらは、アレフが被害者らへの賠償にいまも応じていないとして、国に協力を求める要望書を出しています。