岐阜・池田町公共工事めぐる汚職事件 贈賄などの罪で在宅起訴された業者に執行猶予付き有罪判決 前町長は有罪判決確定 岐阜地裁
岐阜県池田町の公共工事をめぐる汚職事件で、贈賄などの罪で在宅起訴された業者に岐阜地裁は、27日、懲役1年4か月執行猶予3年の有罪判決を言い渡しました。
岡崎和夫・池田前町長への贈賄などの罪に問われているのは、大垣市にある電気工事業者「久富電設」の代表取締役だった久富幸司被告(63)です。
起訴状などによりますと、久富被告は、2022年2月、池田町が発注する工事の指名競争入札で自分の会社に有利な取り計らいを受けようと、岡崎和夫町長(当時)に現金100万円を渡したなどの罪に問われています。
久富被告は起訴内容を認め、情状酌量を求めていました。
27日、岐阜地裁は「わいろは比較的高額。池田町の公共工事の入札の公正が害された程度は大きい」と指摘しながらも、「捜査当初より事実を認めて反省の態度を示している」などとして、懲役1年4か月、執行猶予3年の有罪判決を言い渡しました。(求刑は懲役1年4か月)
岡崎前町長は約21年間にわたり池田町の町長を務めていましたが、去年4月、セクハラ問題を受け辞職、その後、汚職事件の加重収賄などの罪で懲役2年6か月、執行猶予4年の判決が確定しています。