ホームレスの自立支援 名古屋市が第5期実施計画を策定 人数は大幅減少も“高齢化” “長期化” が課題
名古屋市は、第5期ホームレスの自立の支援等に関する実施計画を策定しました。計画期間は2024年度から2028年度までの5年間です。
市内のホームレス数は、2003年の調査では1788人でしたが、2021年では78人と大幅に減少しています。一方で、60歳以上の割合は38.0%から79.2%に増加、野宿期間が5年以上の人の割合も27.0%から72.9%に増加していて、ホームレスの高齢化や長期化が課題となっていました。
この計画では、個々の状況に合わせた多様な自立支援と、自立した生活を定着させることを目標としていて、巡回相談などを通して継続的に粘り強く働きかけを行っていくということです。
具体的な取り組みとしては、「住まいの確保と定着」「就労機会の確保と定着」「心身の健康維持・回復」「相談・援護」「人権の擁護と尊重」「地域における生活環境の維持・改善」「民間団体等との連携・地域福祉」の7つを掲げています。
市はホームレスの問題の解決に向けて、今後も自立支援策の充実を図っていくとしています。