AIで熟度を判定 房取りミニトマトの全自動収穫ロボット 欧州で受注開始
デンソーとグループ会社のセルトンは、房取りミニトマトの収穫を全自動で行うことができるロボット「Artemy」(アーテミー)の受注を、5月14日から欧州で開始すると発表しました。
「Artemy」は、ハウス内に設置されている温湯管の上を自動走行しながら、AIでミニトマトの熟度を判定し、成熟した房のみをロボットアーム先端のハサミで切断し、収穫箱に収納することが可能。隣接する走行レーンへの移動や、満載になった収穫箱の入れ替えも自動で行います。
また、房検出LEDと果柄検出LEDを搭載したことで、昼夜を問わず連続稼働が可能になり、人手不足の解消と重作業の大幅低減に貢献するということです。
同社の担当者によると、欧州ではトマトの市場が大きく、大規模なハウスでトマト栽培が行われていることなどから、2016年より全自動収穫期の開発を開始。当初は大玉トマトの収穫を想定して開発が進められていましたが、2021年からセルトンとの共同開発となったこともあり、より収穫に時間がかかる房取りトマトの全自動収穫機へとシフトしたということです。
6月にオランダで開催される世界最大級の施設園芸事業者向け展示会「GreenTech Amsterdam」へも出展が予定されているということです。