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今すぐできる"電気代節約術" 本格的な寒さが来る前に要チェック 冬をお得に乗り切ろう!

2023年11月21日 13:02
今すぐできる"電気代節約術" 本格的な寒さが来る前に要チェック 冬をお得に乗り切ろう!

11月後半に入ってから冷え込みが厳しい日が多くなり、暖房器具を使用する機会も増えてきました。電気代が高いのは夏というイメージが強いかもしれませんが、実は年間で最も電気を使用するのは1月。さらに今年は、物価高や円安対策で行っていた政府の補助金も半減し、中部電力では1か月あたり782円の値上げとなります。すでに電気代の請求書を見るのが怖いという方もいるのではないでしょうか。そんな方たちのために、名古屋に住む一般家庭にお邪魔して、節約アドバイザー・矢野きくのさんから節約ポイントを教えてもらいました。

消費電力が一番多いエアコン 設定温度は何度がベスト?

お邪魔したのは名古屋市中村区の北村さんのお宅。両親とサッカーが大好き3兄弟の5人家族です。

まず初めにチェックしたいのは、冬に使用する家電製品の中で消費電力が一番多いエアコン。北村さんのお宅では暖房を23.5度に設定しているそうですが、節電するためには何度がベストなのでしょうか。

節約アドバイザー・矢野きくのさん:
「真冬のエアコンの温度設定は、室温が20度ぐらいになるように部屋に温度計を置いてチェックしてください。寒いようなら厚着をして温かくしましょう。例えば、外の温度が6度ぐらいの時にエアコンの温設定温度を21度から20度にするだけで年間約1650円の節約になりますよ」

エアコン関係の節電というと、サーキュレーターを置いて暖かい空気を循環させている家庭も多いかもしれませんが、こちらも使い方のポイントがあるようです。

節約アドバイザー・矢野きくのさん:
「温かい空気は上に行くためサーキュレーターを使用して循環させるのもいいですが、エアコンのすぐ横に設置可能な壁掛けタイプであればベストです。部屋全体に行き渡らせるというよりは、人がいる方向に温かい空気を送るようにしましょう」

その他にも、カーテンの裾を床につく長さにしたり、陽が落ちる前の温かいうちに雨戸を閉めたりすることで、外からの冷気を遮断できるので節電につながるということです。

冷蔵庫は"パンパン"or"スカスカ"どっちがお得? キッチンやお風呂回りの節電ポイント!

夕食の準備に取り掛かった北村さんに冷蔵庫の中を見せてもらうと、冷凍庫はカット野菜のストックなどでパンパンの状態。一方、冷蔵庫の中は余裕があります。節電という視点で見ると、このような冷蔵庫の使い方はどうなのでしょうか。

節約アドバイザー・矢野きくのさん:
「冷蔵庫の節電は、冷蔵室はスカスカ、冷凍室はパンパンに入れるのが一番効果的です。冷蔵室は3度から5度ぐらい、冷凍室は-18度から-20度ぐらいで、温度調節をまめにしてあげるのがポイント。設定温度を"強"から"中"にするだけで、年間約1910円の節約になります。同じくキッチン周りの節電術だと、ご飯を炊いた後、4時間以上炊飯器で保温するのであれば、冷蔵か冷凍しておいて電子レンジで加熱する方が金額的にはお安くなります」

電力の消費が多そうな給湯器も節電のポイントがありそうです。北村家では節約のためにお風呂はみんな一緒に入っているそうなのですが、こちらは節約にはどの程度の効果があるのでしょうか。

節約アドバイザー・矢野きくのさん:
「お風呂が冷めないうちに入れ代わり立ち代わり入るなど、なるべく追い炊きの回数を少なくするような工夫をするのは、節電には効果的ですね。ガス給湯器の場合だと、追い炊きを一日一回減らすだけで年間約6190円の節約になります」

冬の家電製品別の消費電力はエアコン、冷蔵庫、給湯でおよそ6割を占めています。今回ご紹介した節約術を実践すると、年間で9200円ほどの節約につながるということです。本格的に寒くなるこれからの季節、賢く節電してお得に乗り切りましょう!

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