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【独占取材】宇野昌磨選手が練習に熱中した驚きの理由とは?引退発表後に明かした本音

2024年5月13日 20:13
【独占取材】宇野昌磨選手が練習に熱中した驚きの理由とは?引退発表後に明かした本音

引退発表後、初めてファンの前に姿を見せた宇野昌磨選手。当時8歳の秘蔵映像や後輩選手から贈られた言葉などをもとに、“今の思い”を独占インタビューしました。

フィギュアスケート仲間も登場「引退しても忘れないで」

5月11日、中京テレビで行われた医療機器メーカーのイベントに登場したフィギュアスケートの宇野昌磨選手。競技生活からの引退を発表して以降、初めてファンの前に姿を見せました。観客に向けて、「打ち上げ、宴会のつもりでお願いします」と呼びかけた宇野選手。

イベントには、中田璃士選手などフィギュアスケートの仲間4人も登場。トークコーナーで中田選手は、「引退しても忘れんとってです」と宇野選手への思いを書いたフリップを公開。「小さい頃からずっと憧れだったので。(自分の存在が)心のどっかにいてくれたらなと」と話すと、「忘れるわけがない」と宇野選手は中田選手を優しくハグしました。

さらにステージには、弟の樹さんが登場。宇野選手へ「人の部屋でゲームして壊したコンセントを、自分のと入れ替えないでください。壊れたのを僕の部屋に置いていって、僕の新しいのを持っていかないでください」と兄弟ならではのエピソードを暴露しました。弟の暴露に、兄・宇野選手は「それには、なんの弁解もないわ」と笑顔で答えました。

人生への意気込みを表す文字に選んだのは「探」

イベント終盤では、これからの人生への意気込みをしたためた色紙を披露。宇野選手が選んだひと文字は、“探す”を意味する「探」。この言葉を選んだ理由について、「今後のことも含め、自分がやりたいことも含め、“探していきたい”ということも含め、こういう言葉にさせていただきました」と明かしました。

「たくさんしゃべりたいのは、やまやまなんですけど、残念ながら5月14日の会見でしゃべるので」と、引退については、「明日の会見で話したい」と詳しく語ることを避けた宇野選手。しかし、“今の思い”を会場に訪れたファンにしっかりと伝えました。

幼い頃、練習に熱中した意外な理由とは?

イベント終了後、「中京テレビ」の恩田千佐子アナウンサーが、宇野選手を独占インタビュー。当時8歳の秘蔵映像で、調子が良くないのかジャンプの練習中に転んでばかりの様子が映し出されていた宇野選手。ジャンプ成功後、納得がいかなかったのか、リンクに響き渡るほどの大声で泣き出しながらも、練習を続ける姿が収められていました。

5歳から21年間続けてきたスケート。恩田アナウンサーから、それほど熱中できた理由について質問されると、「(小さい頃は)フィギュアスケートというものを心から愛してやってきたわけではなくて、特にゲームがやりたくてスケートをしていた」と答えた宇野選手。

続けて「スケートを頑張ると“良し”とされるじゃないですか。頑張ってる努力してるって。ゲームをしてもあんまり怒られないので、そういうモチベーションで僕はやってました」と小さい頃に練習に熱中した理由を明かしました。

後輩に胸を張って“憧れられる存在”でありたい

宇野選手がスケートを始めた頃から指導してきた、山田満知子コーチは宇野選手の人物像について“真面目”と話します。

宇野選手も自身の性格について、「割と自分で言うのもなんですけど、素直な子ではあったと思う」と分析。「怒ったら泣きながら頑張るみたいな感じで、言えばやるっていうタイプだった。(家族やコーチに)たくさん言ってもらって、たくさん練習してっていう感じではありました」と振り返りました。

そんな宇野選手がスケートにのめり込むようになったのは、後輩達の影響が大きかったそう。「もちろん羽生結弦さんやネイサン・チェンさんとか、すごい僕よりレベルの高い選手はいたんですけど、鍵山優真くんという子が僕よりいい成績を出していたけれど、“憧れの選手は宇野昌磨さんです”と言ってくれた」と、鍵山選手の言葉を話す宇野選手。当時の心境について、「なんかすごく恥ずかしいなって思ってしまって。もっと胸張って憧れられる存在でありたいなって思った」と明かし、スケートへより取り組むようになったキッカケを語りました。

宇野選手にとって大切な“後輩の存在”。イベント中に中田選手から贈られた「引退しても忘れんとって」という言葉をどう感じたのでしょうか。

「本当に小さいとき、(中田)璃士君みたいな感じだった。ああいうフリップをいただいて、小さい子たちに“憧れられる存在”になれたっていうこと、とても嬉しく思えます」と嬉しさを滲ませました。

最後に今後の展望について聞いてみると、「自分がどんな道を歩むかまったく分からないですけれども、僕は今日までの道のりどんな選択・失敗も成功も、まったく後悔はしていないので、先のことを考えなくても、そのときに自分が一番いいものを全力で取り組んだ結果であれば、自分は納得できるので、探しながら全力を尽くしたいなと思っています」と語りました。

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