【解説】東日本大震災から14年 “日本の地形を変えた”巨大地震 あのとき地下では何がおこっていたのか
3月3日から9日までの1週間、国内で震度1以上の地震が32回ありました。このうち震度3以上の地震は4回ありました。
▼4日午後3時12分ごろ、茨城県南部を震源とする最大震度3の地震がありました。地震の規模を示すマグニチュードは4.0、震源の深さは53キロでした。
▼6日午後0時58分ごろ、和歌山県南部を震源とする最大震度3の地震がありました。マグニチュードは4.0、深さは32キロでした。
▼9日午前3時54分ごろ、奄美市などで震度4を観測する地震がありました。震源は奄美大島近海、マグニチュードは5.8、深さ60キロでした。(速報値)その後、午前8時43分ごろにも震度3を観測する地震が発生しています。この付近では9日午後3時までに震度1以上の地震を10回観測しました。
■東日本大震災から14年 地下では何がおきていた?
東日本大震災から、3月11日で14年です。
この地震は、宮城県沖を震源とするマグニチュード9.0の巨大地震でした。宮城県での最大震度は7。関東地方などでも震度6強を観測し、北海道から九州地方にかけての広い範囲が揺れを観測しました。
この巨大地震は、日本における観測史上、最も大きな規模のもので、世界でも4番目に大きな地震でした。その被害は甚大で、今年2月末時点で死者は1万5900人、行方不明者は2520人となっています。
この巨大地震は東北沖の海底で断層が破壊されておきたものでした。東北地方の太平洋側では、陸側のプレートに海側のプレートが沈み込んで、「日本海溝」という深い溝を形成しています。
あの日、この2つのプレートの強く密着している部分がずれ動きました。およそ南北に400キロ、東西に200キロの範囲がズレ動いたと考えられています。400キロというのは、東京から大阪ほどの距離です。
断層がずれた規模が大きかったため、破壊が終わるまで、3分程度かかったとされています。