用途を“次世代航空機の研究拠点”に変更 県営名古屋空港周辺の土地 三菱重工業
三菱重工業は、ジェット旅客機「スペースジェット(SJ)」の量産に向けて、愛知県から取得した県営名古屋空港周辺の土地についてSJの開発中止に伴い用途を次世代航空機の研究拠点に変更する申請を県にしていたことがわかりました。
三菱重工業が、愛知県に用途の変更を申請をしていたのは、SJの最終組み立て工場などを建設するために県から取得した県営名古屋周辺の土地です。SJをめぐっては、三菱重工業が、運航に欠かせない機体の安全性を証明する型式証明の取得が見通せないことや新型コロナの影響で採算が見込めないことから去年2月に開発の中止を発表しました。
県から取得した土地についてSJの量産などとする契約時の用途を満たさないため去年8月、三菱重工業が県に用途を次世代航空機の研究拠点に変更する申請をして承認されました。JAXAや川崎重工業などとともに航空機の設計・製造や機体の安全性の証明などにおいて、高度な技術や効率の良い手法を確立するための研究に取り組むということです。