羽根の形でオス・メス鑑別が可能に 卵用「名古屋コーチン」の新たな系統「NGY6」を開発
卵用「名古屋コーチン」の新たな系統となる「NGY6」を、愛知県長久手市にある農業総合試験場が開発しました。
「系統」とは、形態や能力などに一定の特徴を持たせるため、選抜と交配を繰り返してつくられた集団のことで、「NGY6」はこれまでの系統と比べて、ヒナの雌雄を羽根の形状から簡単に鑑別できるほか、産卵率や卵重も向上。「名古屋コーチン」の特徴の一つである桜色の卵の殻も、より鮮やかになります。
県によりますと、現在の卵用系統「NGY4」について生産現場から改良の要望が上がっていたことや、ヒナの性別を見分ける初生雛鑑別師の高齢化が課題となっていたことから、新系統の開発に2001年ごろから取り組んできたということです。
今後は、民間の指定ふ化場などへ「NGY6」の種鶏や種卵の譲渡を順次開始し、2026年6月末には実用鶏の卵の出荷を開始するとしています。