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全国高校サッカー選手権で初出場ベスト8を果たした名古屋高校 "ロングスロー"月岡選手を支えたのは母が作る"豚肉のしょうが焼き"

2024年1月16日 13:51
全国高校サッカー選手権で初出場ベスト8を果たした名古屋高校 "ロングスロー"月岡選手を支えたのは母が作る"豚肉のしょうが焼き"
陸斗さんの母が作る豚肉のしょうが焼き弁当

名古屋市東区の名古屋高校。愛知県有数の進学校ですが、今月まで行われた全国高校サッカー選手権で、初出場ながらベスト8まで進出。大学受験を目前に控える部員たちが奮闘しました。そんな彼らを支えたのは、お母さんの弁当。3年間、ずっと作り続けました。

"ロングスロー"月岡選手の勝負メシは母親の"豚肉のしょうが焼き"

3年生の月岡陸斗さんも、お母さんの弁当に支えられた一人です。彼のロングスローは"ムーンショット"と呼ばれ、名古屋高校サッカー部の武器! 全国大会でもチームに3得点をもたらしました。そんな陸斗さんが、お母さんの弁当で大好きなメニューは、豚肉のしょうが焼き。勝負メシになっているそうです。

月岡陸斗さん:
「これが一番。勝つには必要不可欠です」

ケガなどの防止に、鶏肉や豚肉中心のメニューを試行錯誤した陸斗さんの母・吉美さん。試合前にしょうが焼きを食べだしたら勝つことが多くなったといいます。

陸斗さんの母・吉美さん:「勝負メシになったのは夏休み明けくらい。試合前に何がいいと聞いたらしょうが焼きが良いと言ったので、愛情たっぷり」

月岡家の長男として生まれた陸斗さんは、お父さん・お母さん・弟の4人家族。幼稚園でサッカーを始めましたが。小学校に入ってから高校に入るまでお父さんが単身赴任となり、サッカーの送迎など2人の子育てをお母さんが一人で頑張ってきました。そんなお母さんに応えるように、陸斗さんもサッカーと勉強ともに頑張ったそうです。

陸斗さんの母・吉美さん:
「勉強もですし、練習がない日も走りに行ったり休む時間がないんだろうなと。テスト中でも練習あるし。休みなよというんですが絶対休まないので。悩み事も言わないし、周りのお母さんや先生から聞いたりとか」

陸斗さんは現在高校3年生。朝5時起きで続けた朝食と弁当作りも、もうすぐ卒業です。

陸斗さんの母・吉美さん:
「寂しい気もします。あっという間だったなと、頑張って良かったなと思います。本人が一番頑張ったと思いますが」

感謝の気持ちを形に… 母親へのお礼は自ら作った"豚肉のしょうが焼き"

卒業後は、地元の大学に進学が決まっている陸斗さん。「お母さんにお礼をしたい!」ということで、初めての料理に挑戦することに。メニューは、豚肉のしょうが焼きです。

スーパーで食材を買って帰宅すると、お母さんが帰ってくる前に弁当箱を洗い、料理の下ごしらえを行います。スマホで作り方を調べながら慣れない手つきで奮闘し、なんとか下ごしらえが完了。あとはお母さんの帰りを待ちます。

お母さんが帰宅すると、エプロンを拝借して料理スタート。陸斗さんが豚肉のしょうが焼きを作ると宣言すると、お母さんは嬉しそうな笑顔を見せつつも少し不安げな様子…。そんなお母さんの不安をよそに、豚肉のしょうが焼きが完成! テーブルで待つお母さんに差し出します。一口食べたお母さんの感想は…。

陸斗さんの母・吉美さん:
「めちゃおいしい~! また作ってもらおう」

一緒に食べた弟の拓海くんからも、「おいしい。(お母さんの味と)一緒」と好評でした。

月岡陸斗さん:
「朝練とかあって朝早く起きるといっても文句言わずにご飯とか準備してくれて。結構長かったので(父の)単身赴任が、1人で大変だったと思います。サッカーの結果で恩返ししようと思っていました」

全校高校サッカー選手権で敗退した後に、報道陣に「後輩たちの取材もしてください」といって会場を去ったという、心優しい陸斗さん。自ら作った豚肉のしょうがやきでお母さんへの感謝を形にしました。

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