中国政府のコロナ対応への抗議活動続け…服役の男性が出所
中国政府の新型コロナウイルス対応への抗議活動を続け、その後、公共秩序を乱した罪で服役していた男性が19日、刑期を終えて出所しました。
中国・深センに住む張海さんは、新型コロナの感染が広がった2020年、父親を新型コロナ感染で亡くし、「当局が情報を隠したために感染を防げなかった」として、習近平国家主席に手紙を出そうとするなど抗議活動を続けてきました。
しかし去年2月に医療手当について市民らが政府に抗議するデモの動画をSNSに投稿したことが公共秩序を乱した罪にあたるとして逮捕・起訴され、その後、服役していました。
関係者によりますと、張さんは19日、1年3か月の刑期を終えて湖北省・武漢市内の刑務所を出所したということです。
張さんは各国メディアへの取材に応じるなど、習政権の新型コロナ対応に対し抗議を行う市民の象徴的な存在の1人で、出所した後も中国当局による厳しい監視が続く可能性があります。