中露首脳会談 習主席「政治的解決が正しい方向性ということで一致」 ウクライナ情勢めぐり
中国を訪問中のロシアのプーチン大統領と習近平国家主席は16日、北京で首脳会談を行い、ウクライナ情勢などで意見を交わしました。
首脳会談の冒頭、習主席はプーチン大統領の5期目の就任を祝福した上で、「中国はロシアと連携して大国同士 隣国同士そして友好関係と相互信頼の道を歩んできた」「プーチン大統領の指導の下、ロシアは必ずやより大きな国家発展を遂げるだろう」と述べました。
これに対してプーチン大統領は「両国の協力は国際社会を安定させるための主な要因の1つとして機能している」と強調しました。
会談後に行われた共同会見で、習主席はウクライナ情勢について、「政治的な解決が正しい方向性であるということで一致した」と明らかにした上で、中国が平和のために建設的な役割を果たすとの考えを示しました。
また、両国は連携強化を掲げる共同声明を発表しましたが、その中で福島第一原発からの処理水放出について「重大な懸念を表明し、日本に対し、安全かつ責任を持って処理し、厳格な国際的監視を受け入れるよう求める」と言及しました。